In a disturbing worldwide trend, new cancer cases among young people have been increasing sharply.
Early-onset cancers, defined as cancer cases diagnosed in people under 50, increased globally by a staggering 79%.
In the United States, the American Cancer Society reported that the demographics of cancer patients are increasingly shifting from older individuals to middle-aged people. While adults older than 50 experienced a drop in overall cancer incidence from 1995 to 2020, there was a notable increase in people younger than 50.
(From CNN)
in a disturbing worldwide trend.
disturbという言葉の中心にある意味合いは「秩序や平静を乱す」です。したがって、in a disturbing worldwide trendとは「憂慮すべき世界的な傾向の中で」という意味になります。
early-onset cancer.
earlyは「早い」という意味の形容詞、onsetは「発症」という意味の名詞、early-onsetは「早い発症」つまり「若年性」と言う意味の複合形容詞です。
staggering.
staggerは「よろめかせる」という意味の他動詞です。そしてstaggeringは「よろめかせる様な」という意味の形容詞です。そこから、転じて、staggeringには「圧倒するような」という意味があります。
増減を表す名詞+in+増減する主体
名詞句のかたちで何かが増減していることを表わすときは、最初に増加なのか減少なのかを伝えて、その後に何が増減するのかを明らかにします。その際に「増減を表す名詞」と「増減する主体」を結びつけるために、前置詞のinを使います。今回の英文記事では、a drop in overall cancer incidence(全体の癌発生率の減少)とa notable increase in people younger than 50(50歳以下の人々の著しい増加)という表現が使われていますが、どちらも、増減を表す名詞+in+増減する主体、というかたちになっています。dropやincreaseという名詞は増減を表す分かり易い言葉ですが、この他にも、escalation(激化)などという言葉が使われる時もあります。以下の英文記事では、escalation in hostilities(対立の激化)という表現が使われています。 ”Iran mounted an immense aerial attack on Israel on Saturday night, launching more than 300 drones and missiles in retaliation for a deadly Israeli airstrike in Syria two weeks ago, and marking a significant escalation in hostilities between the two regional foes”. (From the New York Times)
incidence.
incidenceという言葉は、特定の出来事や状況が発生する頻度や率を指します。例えば、疾病の発生率や交通事故の発生率などがincidenceとして測定されます。
incidenceとcoincidence.
"Incidence"の語源は、ラテン語の"incidere"で、「落ちる」「衝突する」という意味を持ちます。この語は、英語の"incidence"として「発生」「発生率」という意味を持つようになりました。一方で、"coincidence"は"co"(共に)と"incidence"(発生)から成り立っており、「二つのものが同時に起こること」や「偶然の一致」という意味を持ちます。
Translation.
憂慮すべき世界的な傾向のなかで、若者の間で新たながん症例が急増している。早期発症がんの定義は50歳未満でがんと診断されることであるが、これが驚くべきことに79%という割合で世界的に増加した。米国では、米国癌協会が発表したところによれば、癌患者の人口構成が高齢者から中年者へとますます移行している。1995 年から 2020 年にかけて、50 歳以上の成人の全体的ながん発生率は減少したが、50 歳未満の人の増加は顕著だった。