問題1

以下の語を意味の通るように並べ替えなさい。ただし文頭の語も小文字になっている。

( that / it / computers / was / changed ) our life dramatically.

 

解説1

まず、かっこの中の単語を確認します。主語になり得る可能性がある単語は、that, it, computersであることが分かります。また、動詞になり得る可能性がある単語はwas, changed, was changedであることが分かります。もしThatが主語であれば、That was, That was changed, That changed で始まる可能性があります。もしComputersが主語であれば、Computers changedで始まる可能性があります。もしItが主語であれば、It was, It changed, It was changedで始まる可能性があります。このうち、Computers changedを選択すればComputers changed our life dramatically.とすることができ、文法的にも正しく、意味も通ります。しかしながら、これだと、与えられた単語のうちthat, it, wasが余ってしまいしまいます。そこで、まず最初にIt was computers(それはコンピュータだ)と言い切ってしまい、その後から、that changed our life dramatically(我々の生活を劇的に変えたのは)と言う手法を取れば、与えられた全ての単語を使って、正しく作文をすることが出来ます。この用法のことを日本の英語教育では「強調構文」と呼んでいます。

 

答え1

It was computers that changed our life dramatically.

 

問題2

以下の文章についてKenを強調する文章に書き換えなさい。

Ken met Susan in Tokyo yesterday.

 

解説2

強調構文では強調したい言葉を先に言い切ってしまい、その後から、関係代名詞のthatを使って、その言葉を修飾します。もしKenを強調したいのであれば、まず最初にIt was Ken(それはKenでした)と言い切ってしまい、その後からKenを修飾してthat met Susan in Tokyo yesterday.(昨日東京でSusanにあったのは)とします。

 

答え2

It was Ken that met Susan in Tokyo yesterday.

 

問題3

以下の文章についえSusanを強調する文章に書き換えなさい。

Ken met Susan in Tokyo yesterday.

 

答え3

It was Sudan that Ken met in Tokyo yesterday.

 

問題4

以下の文章についえTokyoを強調する文章に書き換えなさい。

Ken met Susan in Tokyo yesterday.

 

答え4

It was in Tokyo that Ken met Susan yesterday.

 

問題5

以下の文章についてyesterdayを強調する文章に書き換えなさい。

Ken met Susan in Tokyo yesterday.

 

答え5

It was yesterday that Ken met Susan.

 

問題6

以下2つの文章のうち、強調構文はどちらか?

It is natural that Ken met Susan in Tokyo yesterday.

It was yesterday that Ken met Susan in Tokyo.

 

解説6

最初の文章は日本の英語教育ではIt that構文を呼ばれています。It that構文においては、It isとthatで挟まれる言葉は「形容詞」です。2番目の文章はIt wasとthatで挟まれている言葉は「副詞」です。It that構文では、Itとthatで挟まれる言葉は形容詞、強調構文ではItとthatで挟まれる言葉は名詞か副詞になります。

 

問題7

以下2つの文章のうち、強調構文はどちらか?

It was a surprise that Ken met Susan in Tokyo.

It was Ken that met Susan in Tokyo yesterday.

 

解説7

どちらの文章もIt wasとthatに挟まれた言葉が名詞になっています。しかしながら、1番目の文章はthatの後の文章が完全な文章となっています。一方、2番目の文章はthatの後の文章が不完全な文章となっています。thatの後が完全な文章の場合、そのthatは関係代名詞ではなく同格を導く接続詞のthatとなります。したがって、1番目の文章はit that構文。2番目の文章は強調構文となります。

 

(森哲基礎英文法講座76講より)