The United States on Saturday carried out the first of what it said would be a series of humanitarian airdrops of food into Gaza, as aid agencies warned of a growing humanitarian disaster in the Palestinian enclave in the absence of ceasefire deal. Three U.S. military planes delivered more than 38,000 meals into a territory where the United Nations says at least 576,000 people are one step away from famine conditions.

 

(From Reuters)

 

https://www.reuters.com/world/middle-east/israeli-airstrike-hits-gaza-tent-killing-11-gaza-health-ministry-2024-03-02/

 

 

文章を読むためのポイント:warn of.

warnは他動詞として使われる場合と自動詞として使われる場合があります。warnが他動詞として使われる場合は「潜在的な危険や問題について誰かに知らせて注意を促す」という意味で使われます。語順は「主語+動詞+目的語」となり、目的語の位置には「警告を受ける人」を置きます。また「warn+人+that」の形を使って、警告の内容を補足することもできます。以下にいくつかの例文を示します。例文:I warned him about the dangers of smoking.(私は彼に喫煙の危険性を警告した。)The police warned the crowd to disperse.(警察は群衆に解散するよう警告した。)I warned him that he was in danger. (私は彼に危険な状況にあることを警告した。) warnが自動詞として使われる場合は「警告を発する」という意味で使われます。語順は「主語+動詞」となります。自動詞のwarnと前置詞のofが結びついてwarn ofという句動詞の形になると「何々について警告する」という意味になります。The signs warned of danger ahead. (標識は前方にある危険を警告していた。) The weather report warned of heavy rain and strong winds. (天気予報は激しい雨と強風を警告していた。)

 

文章を読むためのポイント:連鎖関係代名詞

The United States on Saturday carried out the first.という文章のthe firstは名詞として機能しています。the firstの後にthingを補ってthe first thingとするとわかりやすいでしょう。この文章は「米国は土曜日に最初となるものを実行した」という意味になります。the firstの後に続くofは名詞と名詞をつなぐ働きをしています。名詞A of 名詞Bにかたちで、名詞Aと名詞Bとが同じものであることを表わしています。つまり、The first thing(最初となるもの)とwhat would be a series of humanitarian airdrops of food into Gaza(ガザに対して人道的な立場から空から食料を落下させる一連の行為となるもの)とがイコールで結べる関係であることを示しています。whatとwould beとの間に挿入されているit saidのitは米国の事を指しており、米国がwhat would be a series of humanitarian airdrops of food into Gaza(ガザに対して人道的な立場から空から食料を落下させる一連の行為となるもの)と言っていることを示しています。この様に、関係代名詞と誰かがそう語っているという表現を一緒に組み合わせた用法のことを日本の英語教育では「連鎖関係代名詞」と呼んでいます。

 

文章を読むためのポイント:be away from something. 

beは主語が「どういう状態にあるのか」ということを表し、awayは「遠ざかっている」ということを表わし、fromは「何から」ということを表しています。Be away from somethingで何かから遠ざかっている状態であることを表現しています。今回の英文記事では、この表現の中にone stepという副詞が組み込まれており、飢餓状態から一歩遠ざかった、という状態であることを意味しています。

 

日本語訳:

米国は土曜日に最初となるものを実行した。米国はそのことを人道的立場から空から食糧を落下させる一連の行為であると述べている。支援機関が発した警告では、パレスチナの陸の孤島では人道を逸した惨事が拡大を続けており、休戦交渉は行われていない。三機の米国軍用機が届けたのは38,000食以上の食糧で、国連の調べによると、ある場所では少なくとも576,000人の人々が飢餓状態から一歩遠ざかったとのことである。