Samuel Johnson, a British writer, once observed that no man had yet become great by imitation. Perhaps no, but many have become rich that way. Counterfeiting is a profitable business.

 

文章を読むためのポイント:observe that S+V.

文中では、observe that S+V、という形が使われています。Observeには、「何かをよく見て保つ」、という核になるイメージがありますが、文脈によっては、(1)気づく (2)述べる (3)観察する (4)祭日などを祝う (5)規則などを守る、などといった異なる意味で使われることになります。observeがobserve that S+Vのかたちで使われる場合には、「述べる」、という意味になります。

 

文章を読むためのポイント:perhaps.

Probablyは80%程度、maybeは50%程度、perhapsとpossiblyは20~30%程度の可能性であると理解しておくとよいでしょう。Probablyは「おそらく」、maybeは「たぶん」、perhapsとpossiblyは「ひょっとしたら何々かも」、という日本語訳が、これらの単語の語感をよく表しています。

 

文章を読むためのポイント:that way.

in that wayという表現があります。in that wayは、「そのようにして」「そんな感じで」、という意味になります。前置詞のinとwayが一緒に使われる場合、前置詞のinは省略されることが多くなります。たとえば、put it another way、という表現がありますが、これは、put it in another way、のinが省略されたかたちと考えることができます。put it another wayで「ほかの表現を使えば」という意味になります。

 

文章を読むためのポイント:counterfeit.

もしcounterfeitという単語を知らなくても、文章の流れから、counterfeit=imitate、であることがわかります。counterfeitは自動詞または他動詞で使われ、日本語では、「偽造する」「贋造(がんぞう)する」、という意味になります。Weblio英和辞典によると、英検一級以上の単語レベルとのことです。

 

日本語訳:

サミュエル・ジョンソン、英国の作家である彼はかつてこう述べた。模倣によって偉大になった人間はまだ一人もいない。 ひょっとしたら、そうかもしれない。ただ金持ちの多くは模倣によって金持ちになった。 偽造は儲かるビジネスなのである。

 

(寺島よしき精読9より)