A great man of the past is one thing to the man in the street and another to those who study him closely – and who seldom agree.

 

文章を読むためのポイント: One thing to A and another to B

A is one thing and B is anotherという表現があります。「Aは一つの事で、Bはもう一つのことである」つまり「AとBは別のものである」という意味です。この表現では、AとBは主語の位置にありますが、AとBが修飾句の位置に来る場合もあります。今回の英文は、AとBが修飾句の位置にくる例です。Aの部分はto the manで、Bの部分はto thoseとなります。

 

文章を読むためのポイント:- and who seldom agree.

文章を読むと、- and who seldom agree、という表現が使われていることに気が付きます。さて、ここで使われている関係代名詞whoの先行詞はどれでしょうか。whoの先行詞は人となりますから、候補としては、a great man, the man, thoseをあげることが出来ます。このうち、a great manとthe manは三人称単数なので、それを受ける動詞にはsが付かなければいけません。ところが例文のagreeにはsが付いていません。このことから、who seldom agreeはthose を修飾しているということが分かります。また、agreeは自動詞で、「同じ意見を持つ」、という意味になります。つまり、seldom agree、で「めったに意見が合うことがない」、という意味になります。

 

日本語訳:

過去の偉人は、普通の人にとってある意味をもつが、彼のことを細かく研究している専門家たちにとってはまったく別の意味をもつ。そして、専門家の間では過去の偉人の評価が一致することはめったにない。