-----お疲れ様です。

K,お疲れ様です!こんな機会を設けて頂きありがとうございます。宜しくお願い致します。

-----いえ、こちらこそありがとうございます。早速ですが、舞台「DISGRACED-恥辱-」について、お話を伺わせて頂きます。

K,宜しくお願い致します。

-----では、別の媒体などでも何度も聞かれてるかとは思いますが、ご出演が決まった時の心情をお聞かせ願いますか?出来れば、ここでしか話していない内容でお願い致します。

K,はい。率直に嬉しい気持ちで溢れました。

-----そうですか。どこかでも同じことを仰ってましたね。

K,すみません。本当にその瞬間は嬉しい気持ちしかなく、飛び回ったほどなので…

-----そうでしたか、その喜びはどんなところからくるのでしょう?

K,もちろんバケモノみたいな先輩方と共演できる喜びもあるのですが、正直な気持ちとして、なによりの喜びは演出の栗山民也さんとお仕事が出来るということでした。

-----それは何故ですか?

K,はい、僕はまだこのお仕事をして間も無いのですが…

-----いやいや、今まで何度も舞台に立ってますよね?

K,いや、あの、本当にそうなんです。ラッキーなことに僕は濃いお仕事をさせて頂いているなと思うのですが、キャリアとして自分を見つめた時には、経験が足りないなと思っているので、まだまだ新人だと思っています。

-----しかし、ご出演される舞台では新人として立つこと以上の責任が伴うのではないですか?

K,はい。ごめんなさい。頑張ります。

-----…話を戻します。栗山さんとお仕事をご一緒できるという喜びはどこからくるのですか?

K,これからどんな方とお仕事をしたいか、夢を膨らませている中に、栗山さんの存在があったからです。

-----それは何故ですか?

K,栗山さんの舞台を拝見する時に、“今この時代にこの舞台をやっているんだよ”というメッセージなのか分からないのですが、そういったアンチテーゼなのか、なにか現代に対する絶望感を感じることが多いんです。
なので、単純にそんな栗山さんという人間に興味があるんです。

-----意外な返答ですね。絶望感ですか?

K,はい。すみません。単なる僕のイメージなので、好き勝手言っちゃってますが。

-----大丈夫です。記事では柔らかい表現にするので。

K,(苦笑い)

-----では実際にお会いして、どんな印象を受けましたか?

K,優しい方だと思いました。

-----今までとの印象の変化はありましたか?

K,そうですね。5割くらい変化しました。

-----よく分からない解答ですね。具体的に教えて頂けませんでしょうか?

K,…はい。《舞台が好き》という事を感じましたかね。

-----それが5割の内訳ですか?

K,…まあ、あの、はい。そうですね。

-----あまりお答えしたくない質問でしたでしょうか?

K,ごめんなさい。僕が自分で手にした気持ちであったり、感覚だと思っていて、あの、独占欲が強いというか…教えたくないんです。僕だけのモノなんです。

-----そうですか。お若いですね。言葉にしなくては伝わらないこと、昇華されないこともあると思うのですが。

K,……

-----質問を変えましょう。今回の役どころについて教えて頂けますか?

K,エイブというパキスタン生まれのアメリカ人の役です。

-----彼はイスラム教徒なのでしょうか?

K,はい。でも舞台を観て頂ければ分かるのですが、この作品はアメリカ社会を露呈してる芝居というか…今この場で、イスラム教徒と断定しない方がいいと思っています。最近のイスラムに関するニュースでは暗い話ばかりですし。
先入観無しに観て頂いて想像してもらいたいですね。

-----うーん。よく分からないですが。ではイスラム教徒ではないのでしょうか?

K,そういう事ではなくて。アメリカでは、人種、宗教、言語、とにかく多種多様の人間が共存していて、語弊があるかもしれませんが、彼らは混ざり合うことを良しとしない社会観というか。
だからこそなのか、人と人とに生じる摩擦の火花が大きかったり、民族、血族意識など、“自分”を強く持たないと生きていけない世界で。
そんな世界に、パキスタンで生まれ育ったエイブという青年が移住してくる。…この感じです!
…ごめんなさい。上手く言葉に出来ないです(笑)。

-----そうですね。さっきから意味不明ですが、なんとなく情熱は伝わりました。まだご自身でも迷ってらっしゃる状態ですか?

K,迷いというよりは…うーん。こう、水の中とかでプカプカ空気が浮いてるじゃないですか?あれが水面まできたときに、すぐにはパチッと弾けない感じです。

-----どこか窮屈な感覚があるのでしょうか?そこから抜け出したい的な?

K,うーん。ちょっと違うんです。あの、水中を空気が通ってくるプカプカプカプカって軌道ってあるじゃないですか?それで水面まできて!…パチッ。っていう。

-----ええ。同じ返答ですね。今回の稽古場での空気はどうでしょうか?

K,座長の小日向さんが、とにかく明るくて気さくな方で、現場の空気を握ってるというか。

-----そうなんですね!お話聞く限りだと、凄く重い空気なのかと思ってました。

K,ですね。僕もビックリしました。そしてダメ出し中とかに、栗山さんも交え ディスカッションというか、アメリカ社会の話や、日本の抱える問題とかの話になって、凄く楽しく作品を深めていけている気がします!

-----今回の作品のどんなところを観て頂きたいですか?

K,日常会話の中に潜む何気ない言葉ですかね。

-----といいますと?

K,素敵というか、好きな言葉がいっぱいあるんです。

-----具体的に教えて頂けませんか?

K,ビックリしたんですけど、僕が個人的に色々思っていた事を秋山菜津子さん演じるエミリーが台詞として話すシーンがあるんです!でもそれは、あくまで日常会話の中で言っていることで、言葉をいう事を目的としていないというか。だから「え!?今めっちゃ良いこと言ったよね!?」ってなるんです(笑)。
なんかそんな感じで、今回の作品を観て頂けたらなーと。

-----やっぱり、詳しく内容は教えて下さらないのですね(笑)。

K,てへ

-----あなたという人が見えてきた気がします

K,いやん

-----残り3回のお稽古。頑張って下さい。

K,だっちゅーの

-----最後に何か言いたいことありましたら。

K,いっぱいの人にもっともっと舞台を観にきて頂きたいです。そのワケは、まあ、いずれ。
きなりも頑張ります。なんか23歳ってね。社会人2年目?だしね。早生まれだからよく分かんないけど。疲れを劇場に癒しに来て欲しいです。とりあえず、盗んだバイクで走り出したいです。

-----…………満足ですか?

K,まだまだ話したいこといっぱ…

-----自作自演のインタビューなんてしてないで、お稽古してください。

K,こういうの憧れてました。書籍化を念頭に置いてるからね。ぐへへ。

舞台「DISGRACED-恥辱-」是非観にきてください。名古屋と兵庫もいきます!








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