とある午後。
考えごとをしていた時に
ふとネットで拾い読みしたスペイン人の死生観について思い出す。


「スペイン人は、自分の肉親が亡くなった際には
遺品を取っておくのではなく全て処分してしまう」


…なんていう趣旨の内容だったかな。

えらい切り換え早いなぁ、としか
その時は思わなかったのだけど
最近それが少し違う捉え方になってきた。


もしかしたら…
きっとその死生観は

「死んでしまった」

のではなく、

「死んでいる」

からなのではないかと。


生きている自分とともに、
自分の中で「死んで、いる」から。
遺った物よりも大事にしたい何かがあるんじゃないかと。
その時ワタシが思ったドライな割りきりの方ではないのかもと、

そう思った。



「命を与えてもらったことが唯一何よりで
金品とは比べようもなく。
重要なのは
『死んでいる』人とともにその与えられた命である自分と、自分の人生を大切にすることなのではないか」

と。



順当に行けば人生も折り返し地点。

そんなことを考えるのは
たまにだったら悪くないかもしれないね。