前回書き忘れましたが、イサーン(東北タイ)の虎舌銭(Hyut money)も供給過多との事(日本のオークションでは、タイの古銭では珍しく良く見かけますが)。彼も結構在庫持っています。
彼曰くの古代ミャンマー/ピューの「New Arrival 」から2枚だけ買う事にしました。
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さて、キティーちゃんとの約束の時間です。
鴨がネギ背負って来たとは思ってないよね?
キッティーちゃん、こと、Joeは、元々弁護士で、あのタイコインのリジェンド/大御所のロナチャイの法律事務所で働いていたとの事。
話が脱線しますが、この数日前にロナチャイの会社で、彼に4年振りに再会した写真です。
彼も80才超えて、馬鹿でかい金庫二つがコインでいっぱい。もう買うものが無いので、コインへの情熱は減退している様です。あれほど毎週熱心に通っていたJJにも三年行ってないと。
以前は仕事そっちのけで、就業時間中も(社長ですから)コインをいじり回して、コインの話が止まらなかったのが、真面目に仕事していました!
この写真を彼が自身のFBに投稿したらしく、キティーちゃんや他の業界人から「おまえロンの友人か?」といつの間にか箔がつていたようです。
話が逸れました。で、収穫です。
まず、この二枚は、彼の友人のコレクションを「マッチングサービス」で買わせてもらったものです。
左: 小型シリアム銀貨(ミャンマーマルタバン湾出土と思われる)、8.69g/24.9mm
通常のものより一回り小さく軽いタイプ。未保有。図録にはありませんが、私も一度だけ店頭で見かけたものの買い損なっていたので、今回出会って目出たく入手となりました。彫りの深さや風合いは通常タイプと異なります。
右: ドバーラバティ銀貨フルユニット
9.18g/29.1mm, ref. Mitchiner SEA 625, Mahlo 63.1.3
表面: 法螺貝の開口部が左向き(ミッチナー風に上下逆に見て)。辺縁ののドット27個。
裏面: スリバッサ左上に中空円、右上に三日月。左横に金剛杵(バジュラ)、右横にカマラ(fly whisk)下に右向きの魚。スリバッサ内部にシンボル無し。
これは既保有ですが、ドバーラバティ銀貨では珍しくコンディションが非常に良く、シンボル全てが明瞭。特に魚の目までくっきり。
売り手とギリギリまで価格交渉したのですが、20年位前はかなり高かったのが、市場に殆ど出ない割には最近はかなり値崩れしている為、結局売り手は涙を飲んで手放す形になりました。コンディションが良いので、当方もギリギリ許容範囲内での天井価格ですが、交渉妥結後の売り手の悲しそうな顔を見ると同じコレクターとして心が痛みました。後からキティーちゃん曰く、必要に迫られてコレクションの殆どを手放しているが、これが彼にとっては一番お気に入りで、ほぼコストでの売り渡しになったとの事。残酷ですが、良いものが入手できました。
尚、ドバーラバティ銀貨は更に3枚キティーちゃんからの直売品があったのですが、やはり高い時代の価格ベースから降りてこないのでブレークしました。こちらの方がタイプ的には未保有の可能性高かったのですが…。残念。
昨晩、過去4ー5年のオークション結果を調べてスクショで準備して交渉に臨みましたが、彼は2005-6 年頃の落札結果を印刷して持参していました。さすが元弁護士。抜かりない。理屈上はこちらの言い分が道理に適っている筈ですが、裁判では無いので、双方の価格合意なければディールになりません。
そして、タイ南部大型錫銭へと舞台は回ります。
(続く)
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