バレンタインデー前日。
我が家の娘も5歳になり、ようやくママとチョコ作りが出来る歳になった。
愛らしい写真だ。
たどたどしい手つきで作ったチョコ、娘のエプロン姿、全てが愛らしい。
しかし僕が見入ってしまうのは
嫁の、すっぴんの美しさだ。
嫁はすっぴんが美しい。
これはノロケでもなんでもない。
モルディブの青い海を
グランドキャニオンの広大さを
イスタンブールの夕景を
それらを美しいと感じるのと同じように、真由美のすっぴんは美しいのだ。
シルクよりも艶やかで、カシミヤよりも柔らかい。
そんな最高級の白くて甘いホワイトチョコが、いつだって手を伸ばすと届く距離にある。
その時点で、俺は今世を極めている。
ただ、このチョコがちょっと不思議でね
どれほど熱く愛しても溶けやしない。