昨日は一日空き日だった。なので息子と娘を外に連れ出し、ママに半日のお休みを差し上げる事に。
連れ出すと言っても息子は4歳で娘は2歳。遠出は大変なので近所をブラつくプランで出かけた。
息子は少し眩しかっただけで、船越英一郎の血は引いていない。それは書き添えておく。
公園に向かう途中、駅前でハッピーセットをせがまれた。ご存知、趣向を凝らした高級な玩具が付いてくる天上人が食らうバーガーセットだ。
いつもならワンオクの『Wherever you are』を歌いながら完全に無視するところだが今日は特別だ。仕事が不規則であまり構ってあげられない分、うんとワガママを聞いてあげる日にしようと決めているのだ。
満漢全席の如くテーブル狭しと並んだ高級料理。ハッピーセット×2、エビフィレオセット×1の大散財も、今日は休日の父親に浸れて心地が良い。
パパっ気汁が溢れ出てきた僕は息子に『幼稚園は楽しい?』と聞いてみた。食事をしながら近況の報告をし合う。家族のあるべき姿だ。 息子はもらったばかりのミニカーをいじりながら、
「オチンチンおしりオッパイちゃん」
と答えた。
僕も負けずに、
『オナラブーブーくさいくさいおしり先生』
と言った。
息子が笑った。娘も笑いそうになってた。
腹を満たしたクソドンズベり兄妹が公園に行きたいと言い出したので行き慣れたスポットへ。
ラブリーな写真だ。Charaの新曲のジャケットっぽい。
フォント選びに苦労した。 ポイントは『CW:まもりたいもの』だ。
または子供に目線を入れると、インディーズ・ハードコアバンドのフライヤーみたいになる。
公園でたんぽぽの綿毛を飛ばす二人。
この写真を載せた意図は、なんか柔軟剤のCMとか来そうだから。
しばらく遊び、別の公園へ移動する事に。 移動途中、ビレバンのガチャガチャを買えと脅される。
沢山の家族連れ。木漏れ日。はしゃぎ回る子供達。 こうした牧歌的な風景はいつも、ターミネータ2の審判の日を思い起こさせる。今日は僕がサラ・コナーだ。スカイネットの好きにはさせない。
己のポテンシャルを超えた遊具に昇り、途中でフリーズした娘。しばらく静観させてもらった。自分で解決策を探らせる。抵抗軍リーダーへの道はイバラの道だ。
道を外れ、ヒッピーとなった息子に用は無い。
しばらく遊ばせると信じられない事に、また別の公園に移動すると言い出した。おそらく吉田類さんに倣っているのだろう、どちらかが潰れるまで公園のはしごだ。
『ママにお土産を』との小賢しい言い回しで己の欲を体良く満たすヒッピー。
たどり着いた最後の公園ではお砂場に集中した。親子揃って何かを作り上げる。これは最高のコミュニケーションであり、知育にも結びつく。
『いっぱい大きなお山がいい』
息子のリクエストで僕も手を貸した。 意味不明に水をかけるだけのダメ息子を尻目に、ほとんど僕が作り上げた。
砂場面積の4分の1を占拠した立派なお山である。
クリエイティビティを如何なく発揮した僕は 『このお山に名前をつけよう』 と提案した。
息子は
「リス」
と答えた。
『リス山? かわいいお名前だね』 と聞くと息子は、
「違うよ。これはリスなんだ」
と答えた。
狂っていると思った。
いかれたヒッピーが奇声を上げながらリスを潰し始めた頃、ママがお迎えに来てくれ、帰路についた。
いつもママがやってくれてる事を半日弱経験しただけで、身体がボロボロになった。ママはこれに朝昼晩の家事が付く。それが毎日だと思うと気が遠くなった。
さて、久し振りに半日フリーになったママが何をしてたかというと、、
いつにも増して仕込みを頑張って、美味しい夜ご飯を作ってくれていた。
せっかくなのに。休めばいいのに。
お手伝い出来る事、もうちょっと増やせるようにするね。
いつもありがとう、ママ。
はい柔軟剤のCM、ほぼ決定。
写真は仕込みを頑張ってくれたママと、それが口に合わず吐き出す寸前の娘。