元日の病院 | 開き直りのススメ

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マケドニアでの滞在記を中心に、開き直りの精神を語っていきます。

 

元日の今日、神社には行かずに、昨年入院していた病院に向かった。たいていの店は休みなので、ドーナツを差し入れにナースセンターへと向かった。

 
元旦だと言うのに、病院は入院患者と、患者を見舞う家族で賑わっていた。去年の今頃は、私もこの病棟のベッドに横たわっていた。
 
輸血を受け、なんとか一命を取り留めて、寝たきりの状態だった。
 
病気は年齢も祝日も選んではくれない。患者本人だけでなく、家族も巻き添えになる。
 
元日の朝日を横たわったベッドから去年は眺めていた。早朝に、富士山を眺めることも、寒風吹き荒ぶ中、日の出を待つことも出来ずに、暖かい病室で、カーテン越しに眺めるばかりだった。
 
一年でここまで回復するとは思わなかった。一度は死を覚悟したこともあった。看護師さんたちの徹夜の看病と医師の尽力が無ければ、無かった命だった。
 
私の初詣は、生き神様のお参りだった。