2014/10/27 | 元焼肉店オーナーのブログ

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2014年1月1日よりブログの名前を変更しました。今後もよろしくお願いします。

佐川急便に聞いた宅配業者が何度も再配達しても損をしない理由-ライブドアニュース

再配達。便利と考えるか?

否。荷物を受けた限り届けるしかないのが運送会社です。上記リンク先の内容を逆説で考えると再配達が減ったら運賃が下がるということになります。仮に再配達がゼロちなって宅配の運賃が下がると思う人がいるだろうか?私は下がらないと思います。

宅配はヤマトにしても佐川急便にしても自社便と下請けの配達があります。

再配達の発生する可能性のある荷物とそうではない荷物があります。事業所に比べて個人宅は再配達が発生する可能性は高いです。例えばamazon→個人宅のBtoC荷物よりも会社→会社のBtoBの荷物の方が急いでいる可能性があるわけです。簡単な話です。

宅配業者の自社便は再配達の可能性が低いところを優先して配達、残りを下請けに出します。

自社便のドライバーも下請けも出来高制です。再配達が発生して残業しても出来高が一緒なら払う人件費は一緒です。あとは時間のロスと余分にかかる燃料費を下請けに負担させれば元請けの利益は変わらなくなります。

下請けの運送会社は元請けに文句を言うことはできません。利益が出なくても仕事がすべてなくなる恐怖を考えたらイエスマンです。

地場の運送会社や個人の軽貨物がひたすら耐えているだけです。おそらく食べていけるくらいのお金はもらえるでしょうが食えれば時給が最低賃金をわってもいいのか?ってちょっと別の話です。

フェアトレードとは程遠い取引が日本の日常に溶け込んでいるわけです。


いつも申し上げますが、フェアトレードコーヒーを推進する人は通販の荷物を再配達させたりした時点で失格です。他所の国のトレードの前に自国のアンフェアトレードをなんとかしろよ。少なくもとフェアトレードを推進する時点で宅配流通網への負荷をゼロにしない限り話になりません。


私はフェアトレードなんて糞食らえって思っている人間です。弱者が弱者を脱出するには本人の努力に勝るものはないと思います。高くない運賃でも利益が残る仕組みを作ることは自己責任です。


今後は宅配便にパンクが予想されます。

私たちももう少し宅配便の負荷を考える時代が来ているような気がします。