不動産を分ける時、「共有すれば平等だ」という感覚になるので、共有名義にしてしまう人もかなり多くみられます。
でも、そうすると子や孫の代で、相続人が一気に増えてしまいます。
それがためどうすることもできずに時は過ぎ、固定資産税だけを払い続ける・・・・・・ということになってしまいます。
はっきり言えます。
不動産の共有は、絶対にやめることです。
今、皆さんがすでに共有名義の不動産を持っているようでしたら、皆さんが元気なうちに、共有している相手方と権利をどうするかについて話し合っておくことです。
たとえばあなたがバブル期の別荘ブームの時に、兄と一緒に別荘を買っているとします。
何もしないでおくと、名義人の2人が亡くなってしまったあと、あなたと兄の子ども同士で、どうするかについて話し合わなければなりません。
人数が増えれば増えるほど、モメる可能性は高くなります。
このようなことから、子どもにしても、親が持っている不動産に共有名義のものがあるかどうか、当然ながら気になりましょう。
でも、あとで困るのは自分だからと言って、「共有名義の財産なんか持っていないよね。」
「そのまま相続したら、こっちが大変なんだから、ちゃんとしておいてよ」などと、これまたその時点で、親子がモメることにもなりかねません。
相続準備をしようとして、親子でモメてしまうパターンも案外多いことも事実です。
それではもともこも、ありませんね。
子どもから相続準備の話しをする時は、あくまでも慎重に進めましょう。
いきなり問題を解決しようとするのではなく、先ずは互いにその立場の方は、思いやりのある「コミュニュケーション」から始めることが大切です。
平 成 30 年 8 月 10 日
行政書士 平 野 達 夫