よくあるモメゴごとの一つに、「不動産」にかかわることがあります。
自宅をどうしようかと考えた時、「せっかく自分たちで手に入れたマイホームなんだから、長男に受け継いで欲しい」と思うは、誰しも無理からぬことといえます。
しかし、お子さんが本当にあなたの自宅を相続したいと思っているかどうかは、これまた別の話です。
あなたが子供の事情を考えずに独断で遺産分割を想定しますと、結局のところ子供たちの間で、モメてしまうことになりかねません。
ある程度、子供たちの「生活のスタイル」や、「人生設計」を考慮した上で、財産をどのように分割するかを考える必要があります。
さらに土地や家屋などの不動産はあるけれど、現金がほとんど残りそうにもないケースではどうでしょうか。
そうしますと、問題となってきますのが、「納税資金」ですね。
親は立派な不動産は残してくれたが、「相続税」が払えないとしたら、残された家族子供たちにとっては、これは深刻な問題です。
「納税資金」が心配な方は、税理士など税専門の先生に相談してみてはいかがでしょう。
先ずは、現状の相続財産での「相続税」の試算してもらうことです。
その具体的な金額が分かってくれば、先に向けての解決策も出てくることでしょう。
平 成 29 年 3 月 16 日
行政書士 平 野 達 夫