相続の準備は、何から始めるべきでしょうか。

たとえば、節税や法的な手続きの知識を得ることでしょうか。

もちろんそれも大切なことです。

また弁護士などの法律の専門家に頼ることもできます。

 

 しかしそれとは別に、みなさんにしかできないことがあります。

それは、みなさんの財産が今どれくらいあるかを把握し、誰に何を相続させるかを決めることです。

 

 それができてこそ、どんな準備をすべきかがわかってまいりましょう。

相続に関する知識はあっても、「自分の財産をどう分けるか」を決めていなければ、問題点が見えてまいりません。

準備のしようがないというものです。

 

 被相続人の皆さんはまだまだ元気で、日々はりきっていますね。

今のこの時点では、最終的にどれだけの財産を相続人たちに遺しおくかは分かりませんね。

でもこれでいいのです。やむを得ないことです。

 

 先ずは、現状にある財産を把握し、自分の意思を確認をすることが大切です。

そうすることで、問題点が見えてまいりましょう。これからやってくるであろう解決方法も探しあてることもできてまいります。

 

 その上で、弁護士などの専門家からのサポートがあれば、確実な準備ができるというものです。

 相続が開始し財産を受け継ぐときには、揉め事なども起こらない円満な相続を期待していいでしょう。

これが、あなたが今自分ですべき相続の準備といえます。

 

 

          平 成 29 年 2 月 18 日

                行政書士  平 野 達 夫