モメない相続をするためには、事前の準備が必要です。
先ずは、できるだけ早く準備を始めていただくことです。
「まだまだ元気だから大丈夫」といって、何も講ぜずにしている方が、よくおられます。
しかし、相続対策は、元気なうちにしかできません。
病気になってしまっては、それどころではなくなるでしょう。
相続対策の一つとして、「生命保険の活用」があげられます。
たとえば、相続財産が自宅の建物と、僅かばかりの現金のみだったとします。
このケースですと、相続人たち皆の納得がいくような財産分割をすることは、至難といえましょう。
「生命保険」を使えば、自宅の建物を維持したままにして、財産を分けることもできます。
ただし、財産を残しおく方が高齢となってしまいますと、これもまた、活用できる保険が限られてしまいます。
さらに、「認知症」など責任能力がないものとみなされる状態になってしまいますと、もう何もできません。
「生命保険」に入れないのはもとより、「遺言書」も書けなくなってしまうかも知れません。
お分かりですか、モメないための相続対策は、何一つできなくなってしまいます。
「もう少し早ければ、いろいろと相続対策もできたのに・・・・・・・・」
これでは、もう遅いでしょう。
「相続の準備なんて、まだ考えなくてもいい」と思っていらっしゃるみなさん方!
「今だからこそ、できることがあるんですよ!」
平 成 28 年 9 月 17 日
行政書士 平 野 達 夫