みなさんは、「自分には相続の準備なんて、全く必要ない」と思ってはいませんか?

さて、本当にそうでしょうか。

 

 みなさんもご存じのように、平成27年1月に税制が改正されました。

東京都内では、2人に1人の割合で、相続税の申告が必要になると言われています。

それほど、相続の準備をしなければならない人が増えています。

 

 ただ実際には相続税を払うこととなりますと、全体の8%程度となりましょう。

正しい節税の方法を知っていれば、ほとんどの場合、その申告をするだけで、税金は払わずで済みましょう。

しかし、申告をしないでそのままにしておりますと、これまた余計な税金を払うことにもなりかねません。

 

 さて、司法統計によりますと、一昨年に家庭裁判所に持ち込まれたいわゆる「相続争い」の件数は、1万2千件余に上ると言われます。

膨大な数ですね。そもそもこれは、裁判所の「調停」が必要なほど揉めた数です。

ここまでいかない小さな揉め事の件数は、はるかに多いものでありましょう。

 

 ところで、ある機関の調査によりますと、相続人同志が揉める原因として、以下のものが上がっています。

  

  ① 「相続財産が土地・建物など不動産のみで、その分割が困難な状態にある」(51%)

  

  ② 「遺言書がない」(46%)

 

 大変注目すべきことですね。

いかがでしょうか。みなさんは、相続に向けて何も準備せずにおいても、大丈夫でしょうか。本当ですか・・・・・。

 

        平 成 28 年 9 月 3 日

             行政書士  平  野  達  夫