相続対策の軸を、「過去」、「現在」、「未来」という形にして表しします。


 「過去」とは、それまでの経緯や、被相続人の気持を大切にすることです。


 たとえば、「先祖代々受け継がれている土地は、売らない」「被相続人が作成の遺言書に、忠実な分割をする」といったことが、これに該当します。


 「現在」とは、現時点の姿をより明らかにすることです。

「相続税の計算」は、もちろん相続対策では大切な要素になります。


 しかし、「不動産の活用方法に問題がないか」を考えることも、これまた大切なことです。


 「貸地の資産効率」や、たとえば、「建物を建てるべき土地を、駐車場にしている」といったことです。


 また、「未来」とは、相続発生後の家族の生活をいいます。

「どうやって納税するか」ということではありません。


 「本当に、収入減はあるのか、確保されているのか」、「これから先へ向けて、我々の心身の負担はどうなのか」、「二次相続まで考えた税額」といったところです。


 相続対策においては、どうしても、「不動産の売却」がともなうことが多くあります。


 「不動産を売却する」ということは、誰しもが安易に考えてしまいがちです。


 しかし、売却するということは、「収益を挙げるモト」を失うということにつながります。


 それを元に戻すことは、容易なことではありません。

したがって、「今後の収入」についてのケアは、とても大切なことになってまいります。



      行政書士  平 野 達 夫

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