認知症は、早期治療が大事といわれます。

認知症は、どうせ治らない病気と決めつけ、医療機関に行っても仕方がないという人がいます。


 これは、誤った考えといえましょう。

認知症について、早期受診、早期診断、早期治療は、非常に重要といえます。


 治る病気や一時的な症状の場合もあるようです。

たとえば、水頭症とか、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などの場合、脳外科的な処置で良くなる場合もあります。


 甲状腺ホルモンに異常が見られる場合、内科的な治療で良くなります。

また、薬の不適切な使用が原因で認知症のような症状が出た場合は、薬をやめるか、調節すれば、回復に向かうケースもあります。


 ところが、こうした状態のまま長期間放置しておりますと、脳の細胞が死んだり、恒久的な機能不全に陥り、回復が不可能になります。

一日も早く受診することが重要といえます。


 ここで、早い時期に受診することのメリットを考えます。

アルツハイマー型では、薬で進行を遅らせることができます。

早く使い始めると、健康な時間を長く保つことができます。


 病気が理解できる時点で受診して、少しずつ理解を深めていけば、生活上の障害を軽減できます。

その後のトラブルを減らすことも可能といえます。


 障害の軽いうちに、障害の重くなったときに備えて「後見人」を自分できめておく「任意後見人制度」の準備です。


 その手配しておけば、たとえ認知症であっても、自分らしい生き方を全うすることも可能といえます。

判断能力があるうちに、早めに進めることです。


 また初期では、専門の医療機関の受診も不可欠です。

認知症は、初期ほど難しいといえます。


高度な検査機器と、熟練した技術を要する検査が必要です。

すなわち、専門の医療機関への受診が不可欠です。


      行政書士  平 野 達 夫

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