脳の細胞が壊れることによって、直接起こる症状には、記憶障害や理解・判断能力の低下があります。


 ほかに、実行機能の低下などもあらわれます。

「中核症状」と呼ばれるものです。


これら中核症状のため、周囲で起こっている現実の状況を正しく認識できなくなります。


 本人がもともと持っている性格や環境、或いは人間関係など、さまざまな要因が絡み合って、うつ状態や妄想といった精神症状が起こってきます。


 すなわち、日常生活への適応を困難にする症状が起こります。

これらは、行動・心理症状とも呼ばれるものです。


 さらに、これらの症状には、その原因となる病気によっては多少の違いはありますが、さまざまな身体的な症状もあらわれます。


 とくに「血管性認知症」の部分では、早い時期から、麻痺などの身体症状が合併することも出てまいります。


 たとえば、アルツハイマー型認知症では、進行すると歩行もかなわなくなってきます。


 これが終末期まで進行しますと、寝たきりになってしまう人も少なくないといわれています。


      行政書士  平 野 達 夫

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