Q 被後見人の「療養看護費など」、必要とする費用の予定は、どのようにすればよいのでしょうか。
A 先ずは、年間の収入と支出の見込みを明らかにして対比します。
被後見人が適切な療養看護を受けることができるよう、被後見人の利益を第一に考え、計画を立てます。
後見人に選任されましたら、まず被後見人の財産、負債、収入を把握することです。
その上で、年金など決まった収入、医療費や税金など決まった支出を計上します。
たとえば、収入の範囲内で、療養費をまかえるのか、又は収入より支出が多いため預貯金の取り崩しなどを考えなければならないのかを、慎重に見極めます。
予算を立てるためには、「被後見人の収支予定表」を作ることです。
手元に、年金額通知書や給与明細書、税金の納付書などを置き、それぞれ各項目にしたがい、「被後見人の収入」「被後見人の支出」欄に、金額を記入していきます。
収入の合計欄と支出の合計欄を見比べて、収支が黒字になるのか、赤字になるのか、おおよその見当をつけます。
赤字が予想される場合は、今一度支出を見直します。
どうしても赤字が避けられない場合は、預貯金の取り崩しなどについて、慎重に予定を立ててまいります。
行政書士 平 野 達 夫
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