11月2日、私は朝早く目覚め、我が家2階の窓を開けます。

空は真っ青、まさに天気快晴です。


 早朝のヒヤッとした空気が、とても心地よく、肌に感じます。

そうです・・・今日は、きっと、何かいいことありそうな、ラッキーな一日がやって来そうな気もしてきます。


 かなり日も経ったのか、私の髪の毛は、だいぶ伸びってしまっているようです。

ところで今日は、サッパリと散髪するとしようか・・・・。


 私の行きつけの理容店、それは地下鉄渋谷駅のガード下のお店です。

髭剃り1900円、カット1200円です。

もしかしたら、あなたもこのお店、知っているかも知れませんね。


 私、もう10年来、通っているんです。

なかなか他の店には、行く気になれません。

どうしてかって、分かるでしょ・・・・。


店のドア開け、入ります。

あれっ、空いている。

いやっ、お客さん、誰もいない。

「ラッキー!!」


「いらっしゃい、どうぞお掛け下さい。」と、店の奥の方から、張りのある声がかかります。


 普段からこの店は、人気があるのか、20分、30分待たされるのはザラで、1時間も待たされることもあるんです。

それでもお客さんは、自分の番を今か今かと、黙々と待ち続けます。


「お客さん、今日はどうしますか。」と、彼は素早く問いかけます。

「ハイ、カットでお願いします。」と、すぐさま、私は返します。


「普通で刈って下さい。脇のところは刈り上げてもいいですが、できたら、ハサミでお願いします。」と、やや小さな声で言います。

「ハイ、分かりました。」と、又して元気な声です。


素早く、彼のハサミが入ります。

シャキシャキとハサミの音が、心地よくも私の耳に伝わります。


ものの20分ほどでしょうか・・・・・。

いやぁ、そんなに経っていないかなぁ・・・。


「ハイ、お疲れ様でした。」と、彼は、ハケで首筋から肩、背中の辺りを、サッサと払います。

今日は何故か、靴の上まで払ってくれました。


いやぁ、サッパリした!・・・・。

「ありがとうございます。」と、軽く会釈し、カット代1200円を払って、私は店を出ました。


 どうです・・・今日は、とても爽やかな秋の一日になりそうです。


       行政書士  平 野 達 夫

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