遺産の分配をきっかけに、仲の良かった親族同士が、骨肉の争いを繰り広げるという話は、よく聞くところです。


芸能人の相続問題や、老舗のノレン分けを巡る争いが、今日話題にもなっています。

遺産相続が難しいものと考えるのも、これまた自然のことかも知れませんね。


実際に、有名芸能人に限らず、相続人が複数いる場合、とかく「相続財産があれば、必ずもめる」といっても過言ではないようです。


では、なぜ相続財産があれば、相続人はもめるのでしょうか。

相続財産の種類や性質に着目し、考えてまいります。


先ずは、相続による財産の取得は、人生のうちで、働かずして得られる数少ない機会のものでもありましょう。

それも、私たちが普通では得られない、なかなかの高額のものであります。


労せずして得られる財産は、もらえるだけもらいたいというのが、人間の心情というが正直なところかも知れません。


とりわけ昨今は、このような心情もつことが表面化する傾向が、これまた顕著のようでもあります。

その理由説明として、一つは、今日の時代背景といったこともあるようにも思えてきます。


    行政書士 平 野 達 夫

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