「うちの家族は、みんな仲がいいから、相続でもめる心配は全くありません」


殆んどの人は、そのように言われるのではないでしょうか。

しかし、現実には、必ずしもそうとは言えません。

多くは相続で、争いが起きています。

しかも、財産が大きいとか、小さいとかに関係なく、起きています。


では、何が原因でもめてしまうのでしょうか。

それについては、いろいろな要因が上げられましょう。

「人生いろいろ、家族もまた、いろいろ」です。


相続では、故人の意思や、残された相続人の思惑もさまざまです。

それが互いにぶつかり合うことで、トラブルに発展することになります。


若し、ここでほんの少しでも、相手を思いやることが出来たら、どうでしょう。

貴方に優しい心遣いがあったら、事情は変っていたかも知れませんね。

家族間の醜い争いを、回避することが出来たとも言えましょう。


それぞれには、抱える事情や生活の経緯があり、状況は異なります。

なかなか一筋縄には、まいりません。


ただ、はっきりしていることは、前述のように、こうした相続争いは、何処の家族でも起り得るということです。

決して、他人事ではありません。



     行政書士  平 野 達 夫