列島猛暑の中、今や日本各地のサッカー・スタジアムでは、Jリーグの熱戦が展開されています。
どの試合も、選手、フアン、熱狂の渦の戦いです。
2010年・サッカーW杯南アフリカ大会が開催されたのは、ついひと月ほど前でした。
日本選手の奮闘は、未だ私達の記憶に、新しいものがありましょう。
選手皆、本当に、よくやりましたね。感激しました。
このW杯試合の中、日本代表として最も気持をむき出して、熱血闘う男がおりました。
それは、DF田中マルクス闘莉王です。
皆さん、覚えていますか。
彼は、何本ものクロスボールを跳ね返し、相手の突進を止めました。
対オランダ戦では、終盤には、前線に上がり、得点を狙いました。
残念ながら、ベスト8には進むことが出来ませんでしたが、彼は、世界の強豪を相手に、十分持ち味を発揮したといえましょう。
彼は、2003年に帰化した日系ブラジル3世です。
当時から、日の丸を背負ってW杯の舞台に立つことを夢見ていたと云います。
高校の留学生として日本に来たのは、16歳の時です。
日本食は苦手で、食事ではチャーハンしか受けつけなかったそうです。
母国ブラジルが恋しくて、一人泣きもしたそうです。
それでもJリーグの選手になるんだという目標ために、食事を口に押し込みました。
丸一日かけて、日本語で日記を書きました。
反発心も、ひと優りの負けん気も、今の彼を支えていると言われます。
もちろん、日本代表チームにあっては、闘莉王の存在は、大きな刺激であったようです。
彼は、試合前の国歌斉唱の時に、「選手もベンチも肩を組もう」と提案しました。
テレビを見る私達の目に、肩を組むそれが映りました。
あぁ、そうです・・・・覚えていますか。
惜しかったですが、PK戦で駒野選手が蹴るキックの時も、選手皆、膝をつき、しっかり肩を組んでいたのを、私は見ました。
田中マルクス闘莉王が見せた闘志は、決して忘れられません。
私達、日本国民皆の脳裏に、強く残っていますね。
4年後のサッカー・W杯に向け、日本選手の活躍を期待します。
本田、川島、長友・・・・頑張れよ!
次回は、ベスト4だ!
まだまだ、忘れてはなりませんよ!
田中マルクス闘莉王、そして中沢・・・・・・・
平 野 達 夫