「分離」や「分断」このテーマは様々な所で語られる。

これを声高に叫ぶことによってかえって分離や分断を強めてしまっているケースも多々ある。

 

今回は「分離と自己尊厳」というテーマで私なりに書いていこうと思う。

今日の話の軸は「セミナー」だ。

 

会社の業績アップと自己実現がテーマのセミナーは世の中にごまんとある。このようなセミナーに会社からの要請で参加された方もいらっしゃるのではないだろうか。

 

また、企業に所属していなくても、友達に誘われてというケースもある。いずれにしても、セミナーに参加する機会がある方は、ぜひとも洗脳系クソセミナーに無駄な時間を割かないで欲しいと思う。

 

そこで、これからの時代にマッチしているセミナーかどうかを一発で見分ける方法をお教えしよう。それは「現状の自分を否定する」ことから入るセミナーかどうかということだ。

この一点だけ注意すれば大体わかる。

 

特に、業績が上がらないことを自分の観念や信念のせいにして、「メンタルブロック」という形でそれを解除する方向に誘導するところは確実にブロックを強めるし、分離する。

 

前提がメンタルブロックだとまるで持っていたらダメかのように思うが、「そうじゃない時」というのも同時に存在しているはずなのだ。

 

「友達の前では大丈夫だけど仕事だとこんな行動になってしまう」とか、「この時にこんな態度になりがち」とかね。

 

ざっくり業績が上がらないのはメンタルブロックがあるせいじゃなくて、どんな時にどんな自分が発動するのかをちゃんと場面化しないセミナーは変な方向に誘導していく。

 

「メンタルブロックを解除するために一万円をやぶりましょう」とか「今から位牌を床に叩きつけてみましょう」や、挙句の果てに「このセミナーに人を勧誘してください」なんて言われて、自分のメンタルブロックを出汁に使われて、相手の商売の手伝いをしちゃったりなんかしたりしてね。

 

これでは下手な整体師と一緒。

「あぁ、腸が原因ですね。小麦が腸に良くないのでパスタやめてサプリ飲みましょう!」

で終わりみたいなね。

 

なんか罪の意識だけ植え付けられて突き放された感じがあるでしょう。

そう。大体これで好きな食べ物やめられたら苦労しないんだよ!

 

本当にこの人が良くなるためにはどう関われば良いかという「関わり方」の部分を教えないセミナーはクソ!

 

例えば症状をぶり返させないように自分の日々の行動を一緒に振り返ってくれたら、関わり方としては整理できるので結構良いよね。パスタの例だったら、パスタを食べてしまう時の傾向を知るように促してくれるということ。

 

・どんな時に食べてしまうのか。

・残業があった日なのか。

・一人でいる時なのか大勢でいる時なのか。

・食べてしまう時はどんな感情の時なのか。

・安心感が欲しいから食べてしまうのか。

・だとしたら普段パスタ以外で安心感を得ている行動はないか。

・その中で代替え可能な行動はあるか。等

 

どんどん具体化しないと納得感をもって進んでいかないからね。

それなのに一律でメンタルブロックと括ってしまうのはあまりにも雑。

 

そうではなくて、現状の自分も否定せずに、「だからこそ良かったこと」や「上手く言っている時はどんな時なのか」を一緒に考えることを導いてくれるセミナーが良いよね。

 

現状の自分を否定したらどんどん分離していくよ。

分離っていうのは自分をどんどん嫌いになっていくことだからね。

自分を好きになれば分離は起こらないんだよ。

 

こうやって書くと、自分の好きな部分を探すでしょう。

他の人より秀でている部分とか、他の人よりちょっと可愛いところとか、「違い」に目が行くでしょう。はじめは「違い」自体を愛でていくことに取り組むことが意識の切り替えとしては良いよね。

 

そして、最終的には「例え秀でているものが何もなかったとしても私はわたしのことが好き」と存在自体の肯定をするの。例え人と違ってようが同じだろうが関係ないってことね。

 

わたしがわたしであること、そしてわたしがわたしでなかったとしても大丈夫ということ。

大丈夫っていうこの感覚が結構大事で、「ここにいていいんだな」とか、「許されているな」って感覚ってじわーっと奥からくる安心感があるじゃない。

 

そもそも私たちは存在することを許されているからここにいるしね。

そういった安心感と共にある時は分離は起こらないの。

 

ここから外れた時に分離が起こるの。

そして一番利用されるのが恐怖という感情。

 

だから売上げとか成果出せてないみたいなことを突き付けられて「ブロック」という言葉に自分を閉じ込めてしまう。

 

どの窓から景色をみるかで結果は変わる。前提として、ブロックから入るのか、肯定から入るのかで得られる結果は全然違うのよ。自己尊厳がなくなったら成果なんか残せないからね。

 

私たちがセミナーに行ってどんな状態になりたいのかっていったら、「わたしなら当然できる」っていう状態になりたいわけじゃない。今まで「できない」って思っていたことが「できる」ってマインドになれば、その状態から現実をみるので、達成率が全然違うのよ。

 

はじめに「やりたい!」って気持ちがあったら何が何でもやるじゃない。

夜中でも部屋の模様替えとかするじゃない。

 

子供でも一人で旅にでるじゃない。

方法はいくらでもあるのよ。

 

だから一流は相手を傷つけずにやる気も出させるし、しっかり行動に結びつけるし、結果にコミットできるんだよね。傷だけ炙り出してあとは寄り添わない人にこだわる必要も関わる必要もまったくないよ。

 

では!