自分でいうのもなんだが、私は結構マニアックなYouTubeチャンネルを登録していると思う。
その中の一つにMAHONEさんというデスボイス専門のボイストレーナーのチャンネルがある。
おそらくこれを読んでいる人のほとんどは知らないだろう。
チャンネル登録者数は10万人近くおり、そっちの業界?では有名人だ。
皆さんは10代の時に思い描いていた夢を覚えているだろうか。
・でっかいマイホームが欲しい。
・いつかハーレーに乗って荒野を走ってみたい。
・自分だけの地下室(秘密基地)が欲しい。
・ウィンドミルができるようになりたい。
・シャウトしてみたい。
価値観は人それぞれだが、現在30代後半から40代前半ぐらいの世代で男性なら、
高校生ぐらいの時に一度は妄想したことではないだろうか。
この分かりやすい「男の夢」の中の一つに「シャウトしてみたい」がある。
昔で言えばB'zの稲葉さん、最近でいえばワンオクのTakaや虹色侍のずま、私たちは彼らの様に気持ちよくシャウトしてみたいのだ。
あなたも誰かのシャウトを聴くたびに、こっそり枕を口に当てて練習をした経験があるのではないか。
シャウトというのは声を歪(ひず)ませるエフェクトをかけるようなもので、やっていることはデスボイスと大差がない。むしろデスボイスいう大きな括りの一部にシャウトがあると言っても良いだろう。
私たちの熱い願いとはどの時代も「喉を傷めずに楽にシャウトをしたい」なのだ。
それを叶えてくれるチャンネルがMAHONEチャンネルだった。
昔はYouTubeがなかったので、ライブDVDを買って、シャウトの部分を都度巻き戻してはどのように発声しているか友達と興奮しながら研究したものだ。それと同じことをMAHONEさんと声の医学博士がやっているのをみて、なんだかとても懐かしくなった。
皆さんもそんな経験があるのではないか。
巻き戻して仕組みを研究した経験が。
何も歌声だけでなくても、ダンスでも良い。どうやって踊ってんだこれ?と何度も巻き戻してみては、自分の身体で再現する。実はこの経験が脳の成長を促すらしい。
私たちが夢中になった時に脳は一気に成長するみたいだ。特にティーンであればその成長はとてつもないだろう。
10代の時にロックを聴いたりするのは一度破壊してから成長するというサイクルを本能的に分かっているということらしい。
「らしい」ばかりで恐縮だが、私はかねてから「刺激が人間を進化させる」と思っていて、この持論とこれらのことはピタリと一致するのだ。
年齢を重ねると夢中になることは減る。責任感や付き合いで行動することはあっても、夢中になることは明らかに減る。
ここで勘違いしないで欲しいのだが、ショート動画をみていて時間を忘れてしまったというのは夢中になるとは言わない。行為が受動的だからだ。そうではなくて能動的に夢中になるということが鍵なのだ。
あの頃のあの感動。
できない悔しさ。
できた喜び。
これが大事なのだ。
私は最近マイホームを購入した。
毎日家に帰るのが楽しい。
これから秘密基地計画を進めていく予定である。
ではまた!