カルマについて其の二

カルマについての法則は前回お伝えした通りです（→こちら）

まとめると、

・原因があるから結果が起きる

・起こる出来事は全て中立

・結果に対して良い悪いと感じるのは人間の主観によって決まっている

・主観は過去に行った行為によって結実する

・起こった出来事と自分が行っている行為とに相関関係がある

こんな感じです。

まぁ結局「放ったものが返ってくる」というシステムのことがカルマな訳です。

そしてそれはいつ返ってくるかは分かりません。

刻まれた記憶の強さによるでしょうから、私たちには判断がつかないのです。

では、記憶が心にどのように植え付けられるかというと、

思考、言葉、行為の結果と関係します。

それをやり終えて嬉しかったですか？

もう一度やりたいですか？

責任をとれますか？

もしそうであれば、良いものであれ、悪いものであれ、記憶は強く植え付けられます。

これが原則です。

そして相関関係ですが、いくつか例を上げます。

①経済的に自立できず、自分の判断に基づいて行動できない。

この場合は、他人の財産や空間を厳密に尊重することです。

ちょっとハサミを借りるのにも許可をとるべきなのですね。

②どれだけうまく仕事をこなしてもいつも周りから批判される。

この場合は、自分の言動が周りにどういう影響を与えているか敏感になることです。自分の発言の影響力を細部までに気を遣うことでクリアできていきます。

③上司に侮辱的なことをよく言われる。

この場合は、心に湧いた怒りをうまくコントロールすることです。侮辱した上司に対して怒ることは将来、その上司が自分をまた侮辱するという出来事が起こる記憶を植え付けることにつながります。「やられたらやりかえす」のではなく、手を引くのです。時間はかかるでしょうが暴力の悪循環をたつことでこの問題を超えていけます。

このような相関関係が因果の法則（カルマ）にはあるのです。

ただ、ただですよ。

忘れてはいけないのは、僕らはカルマを解消しに地球に来ていないということです。

だってカルマは良いものであれ悪いものであれ、出来事が起こり続けている限り解消されていっています。

これは自動システムです。どんなことであれ、つねに光に返っていっているわけです。

そうなのにも関わらず、カルマ解消を目的として生きようとしてしまうと苦しくなってくるわけです。

あれもしてはいけない、これもしてはいけない。

ああしなければいけない、こうしなければいけない。

と、こうなってしまっては生きることが辛くなっていきます。

健康と一緒です。

「健康になること」を目的にしてしまうと「健康のために健康になる」という思考に陥ってしまいます。

あのサプリも飲まないと、このサプリも飲んどかなければ、とあくまでサプリは健康補助食品なのにも関わらず、義務のようになっていきます。