2001年9月11日の同時多発テロから23年。
改めて哀悼の誠を捧げます。
〈「Jupiter」の歌詞に込めた想い〉
この曲との出会いは大学の授業中。ジャズ科のサックス専攻で入学しましたが、クラシックを聴く授業もとっていました。デビュー曲を決める時期で、私にはその時どうしても伝えたいメッセージがありました。
2001年に起きた9.11事件のこと、あるひとりの少女の生き方、その当時自分が抱えていた心の中にある葛藤でした。
ニューヨークは私にとって初めての海外。当時、姉がボストンのバークリー音楽大学に通っており、両親と3人で会いに行った際に立ち寄りました。
その約2年後に事件が起こります。ニュースでみた、思い出の貿易センタービルがなくなってゆく姿。月日が経っても心に焼きついており、世界中が混とんとする中で、デビュー曲の制作をしていた私は、人々の心が少しでもあったかくなるような歌を歌いたいと思うようになりました。
そして2003年4月に放送された、難病を抱えた少女アシュリー・ヘギちゃんのドキュメンタリーをみて、アシュリーちゃんと、お母さんの絆に心が震えました。
この思いを表現できる曲は、どんな曲だろう。最初は自分で作曲をし、模索する時間が続きました。レコード会社からはデビュー曲の候補としてラブソングの提案もありました。
そんな中、授業でホルストの組曲『惑星』の「木星」に出会います。聴いた瞬間、涙がブワッとあふれ、ずっと探していた人に会えたような懐かしい気持ちになりました。今抱えている思いを、この曲にのせて伝えられると感じ、授業が終わって直ぐ「木星に歌詞をつけてカバーさせてもらえないか」とレコード会社に電話したのが始まりです。
当時、抱えていた心の葛藤を母に相談したことがあったのですが、その時に教えられた「ありのままであること」へのメッセージは、私の人生を大きく変えました。「この思いを歌詞にしてみたら」と背中を押され、それから私は無心で歌詞を書き始めました。
・・・とここからが、また長いんですよ。
そんな私は、大阪です。
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』
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