あーやです。

コンサートでは不思議なことが起こっていた。
リハーサル中
耳の中に明らかに父のソプラノサックスが
聞こえるのだった。
音を流しているのかと聞いても
誰も流しておらず正真正銘の怪奇現象だった。
天国の父も、粋なことをしてくれる。

もう一つサプライズがあった。
アンコールで急にサンタさんが現れたのだ。
大きな大きな花束を持って。

♫演出がサンタクロース〜
本当はサンタクロース〜
そう、今回のコンサートで
共同演出をしてくださった
松任谷正隆さんだったのだ。

初めて、彼の演出案を読んだ時は
声を出して泣いた。
ステージを降りても、その余韻が
ずっと私の胸に寄り添っているようだった。

思い出しても泣いてしまうような
あの瞬間を作り出す正隆さんの魔法は
いったいどこからくるのだろう。

今回のWalking with A-ya Tour
彼なくして、決して成立しなかったのだ。
正隆さんのいない20周年は考えられない。
それほど、私は運命を感じている。
そこには、途中途中でユーミンの言葉のハグが
私と母を抱きしめてくれた。

大人になったから
もうサンタさんなんてこないと思ってた。
でも、いたんだね。

熱く応援してくれたお客様や
支えてくれたミュージシャン、スタッフ、家族
そしてこの最終公演を支えてくれた
アドベンチャーワールドさん
本当に本当にありがとう。

明日に向かって
私は歩いていけそうな気がします。

みなさん、良いクリスマスイブを。