鳥と風と星と | みりいどのブログ

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 ああ、秋ハロ@富山・金沢の時だったんだなー。20201019のメモより。

 米原で16分遅れの「しらさぎ64号」を降りた後、全く乗継がうまくゆかない新幹線ホームにゆっくり移動の時のこと。乗ってきた681系電車の方向幕が回り始めました。見ていると、

スーパー雷鳥
ビジネスサンダーバード
はくたか

なんて懐かしかったり知らなかったりする列車名が。

 方向幕だといろんなのが残り続けますね。以前も、ヲタ活を始めてからだったかな、米原か越後湯沢かで485系電車のいろんな方向幕を見て嬉しくなっていたことを思い出しました。

 しかし特急列車の愛称はやっぱり鳥と風と星です。

さくら
はやぶさ
みずほ
富士
あさかぜ
出雲
瀬戸

 1980年頃の東京発東海道・山陽・九州各線方面等直通の夜行寝台特急の愛称です。鳥と風と…あれ、星がない? この頃の関西発山陽・九州各線方面の列車では星ばっかりなんですが。

彗星
なは
あかつき
明星
金星

 「星」の入る愛称は1964年の東海道新幹線開業前に東京—関西間の夜行急行に使われていたものが多いです。先程の東京口でも、山陽線以遠行きの夜行特急が出た後に出発する大阪行き夜行寝台急行の愛称は「銀河」でした。東京—関西間夜行急行の生き残りでした。あの列車は最後は特急に…なりませんでしたよね?

ひばり
つばさ
やまびこ
やまばと
はつかり
はくつる
北星
ゆうづる
みちのく
ひたち
いなほ

 東北特急は鳥が多いです。

 これまで挙げた中では、

さくら
みずほ
富士
なは
いなほ

は、元は花だったり、山の名前だったり、都市名だったりするものもありますが、実はそこから抽象名詞とも呼ぶべきカテゴリーに属するものと考えるべきです。「さくら」「富士」は「日本」を示すもの、「みずほ」「いなほ」は稲作を示すもので特に「みずほ」は「日本」をも示します。ああ、今気付きましたが、「さくら」「みずほ」「富士」は都市銀行の名前でもあったじゃないですか。それだけ権威的というか、何かそういう色合いを持つものでした。

 「なは」は沖縄の日本復帰前の命名で、沖縄を象徴するもの。他の星の列車名がなくなってもこういう意味を持つ「なは」はなくせなかった、という解説を読んだことがありますが、本当なのでしょうか?

 ここでいう抽象名詞のトップに君臨するのは、

ひかり
こだま
ひびき

です。「のぞみ」「はやて」「かがやき」「きらめき」もそうなんですが、まあグレードが落ちるかな、と。

 というわけで、国鉄な私の中での列車愛称ヒエラルキーを不等号で示す —野暮な愚行だとは重々承知です— とこうなります。

抽象名詞>鳥・風・星>山>地方名・旧国名・地域名>県名>市町村名>モニュメント名

命名が安易っぽいか、とかをこういう命名に見てしまいます。

 いやー、鉄道が好きじゃなければこんな↓のを小学校中学年で知りませんよ(笑)。

むろね
~室根山(岩手県の山の名前)より
はやちね
~早池峰山(岩手県の山の名前)より
ぬさまい
~幣舞橋(釧路市の橋の名前)より
さんべ
~三瓶山(島根県の山の名前)より
だいせん
~大山(鳥取県の山の名前)より
みまさか
~美作国(現在の岡山県東北部の旧国名)より

 そういえば和久井映見主演のテレビドラマ「夏子の酒」のメインテーマだった熊谷幸子「風と雲と私」というのもあったなー。



 2021春ハロ「花鳥風月」のことを書く前に、そこから思い出したこちらを書いてしまいました。