愛理のカバー(「Heart to Heart」バレあり) | みりいどのブログ

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 もうすぐ大井川を渡ります。みうなの里、菊川はもう過ぎました。

 10・11日で三重・愛知に行って参りました。ただいま静岡居宅へ向け帰投中です。

 最初にあった予定は11日、名古屋市芸術創造センターでのBitter&Sweet・鈴木愛理・中島卓偉の「Heart to Heart」公演でしたが、一旦はけろっぴさんも交えての「臨時年末四日市」企画に、そして台風来襲によりみりいど単独行になり、と変遷しました。いつもお世話になっているゆーけーさん、現場でお会いできたみなさん、ありがとうございました。

 公演は秋ハロのこの人達バージョンです。秋ハロと被っている曲もあります。生ピアノなのはプラス要素。昼夜は違う曲もある、という感じの似たセットリスト。各アーティストの1曲目を変えればこの印象は大きく変わるのに。やはり「バラード(仮)」なので構成上めりはりが弱く、単調に感じられる流れもありました。

 お目当てのBitter&Sweetは今年初。あさひが白いドレス調の衣装でね…可愛かった。やはり彼女はアイドルですよ。私の中ではみうなの正統的後継者です。

 しかしあさひ・萌美ともで、やはりトークは弱い…というか薄い。20代前半を一体何をしてきたのか?と訊ねられても仕方ないです。もっと早いうちに負荷をかけておけばよかったのか…。

 歌唱曲では夜公演のKiroro「冬の歌」が良かったです。

 卓偉はまあまあ…。いつものことながらスーツが似合わないなー(爆)。夜公演でのUA「情熱」はよかったですが、楽曲自体の良さが強いような気がします。トークは、薄い。

 そして愛理。トークは話したいことが多くてつい長引いてしまう様子でした。

 出色の歌唱曲は中森明菜「少女A」。その後のトークでは菅谷梨沙子の話も出ました。そして岡村孝子「夢をあきらめないで」。こちらは私がこの歌を好きだということなんだな、結局。そこまで意識してはいなかったのですが。

 愛理は他のメンバーと違って、少なくとも「超ポピュラー」てはない曲を歌唱曲に織り込んでいました。昼夜2曲づつ、自らの選曲のようです。

 これ、かねてから私が望ましいと思っていたカバーのあり方なんですよね。聴き手のノスタルジーを助けにするのではなく、割と純粋に歌い手の想いを歌で聴く、という。

 オリジナル曲ではないから創作者としての迫力は削がれるところはあるかもしれません。しかし聴き手にとって初出であればもうオリジナル曲と同視できます。

 いろいろな事情でオリジナル曲でセットリストを構成出来ない場合に他の人の曲のカバーをしなければならない局面はあるでしょう。しかしそれが「ただのカラオケ大会」にならないことは私には重要です。有名な曲は聴き手にとっては思い入れがもう重ねにくい曲。また、送り手がノスタルジーの励起に訴えかけようとしているのが薄ら見えて白けてしまうのです。「Heart to Heart」も秋ハロも、歌唱者がオリジナル曲を知らないことも多いとは思います。そういう場合には彼らにとっては「新曲」ではあります。有名な曲でもオリジナル曲くらいの情念を伝えてくれるとありがたいのですが。

 そしてまた別に、送り手・歌い手の情念はその選択の場面でも大きく関わっているはずです。大人ならば自分で選んでほしいな。

 夏ハロから秋ハロ、「Heart to Heart」とカバー曲を歌う企画が続いています。「バラード(仮)」にも沢山好きな歌があります。でもたまにやるからノスタルジーも十分に引き立ち、一時的であるから歌唱力・表現力など評論家的な見方も語りたくなるのだと思います。

 どういう事情でこの夏からアップフロントがカバーを大々的にやっているかは —やはり何らかの業界内での取引なんだろうな— わかりませんが、オリジナルへの切望を汲んでもらい、「飽き」との対決をしてもらいたいです。