「紙でスピーカー」は、私も以前のブログで今年1月に投稿してたんですけど、
アメリカで先に商品化されてしまいました。
商品化されてしまったのはこれ。
組み立て式、紙製iPhoneスピーカー
今年5月に会社を立ち上げたって、まさか私の記事を見て!?
惜しいことをしたかな?
その真偽はさておき(笑)、本日は過去記事のリバイバル編です。
(実は前回もちょこっとリバイバルしてました)
正確には、「スピーカー」を作る訳ではありませんが、旅行などに行った時等に、ポータブル・オーディオの音を大きくして聞きたいけれど接続できる機械が無い、という時に活用できるかもしれない実験をやってみました。
材料は、カレンダーの裏紙とイヤホンです。
少し大きめの紙でそこそこの強度があるなら、カレンダーの裏紙でなくても、A3コピー用紙でも大丈夫です。
材質により、多少音質が変わってくるとは思いますが。
それをこんな風に、メガホン状に丸めて、細くなった方にイヤホンを入れ、ポータブル・オーディオ側である程度音量を上げると、立派にスピーカーとして聞こえてきます。
過度な期待はしないように(笑)
上から見るとこんな感じ。
なお、下の画像ではイヤホンが外れていますが、確実にメガホンの中に固定して使用します。
ちなみにこれは、エジソンが発明した初期の蓄音機に使用されていたものと同じ方式になります。
イヤホン内部のスピーカーからは全方向(360度)に音が出ているのですが、イヤホンの構造によって、耳の方に音が集中する様になっています。
それでも耳にはめない限り、音は約180度の角度で拡散してしまいますので、この「メガホン」を利用して、音の広がる角度を抑え、音が集中・共鳴する事により、かなり大きく聞こえる様になります。
ただ、音が大きく聞こえても音質がそれなりになってしまうのは、その材質に加えて、「メガホン」終端部の形状が問題を大きくしているのだと考えられます。
要は、それまで一定の角度で進んできた音波が、いきなり何の制限も無い空間に放り出される事で、余計な共振などの悪影響が発生してしまうのだとか。
それを解決するために、現在では「エクスポネンシャル(指数関数)ホーン」という少しづつ筒の角度を変化させた、ラッパの様な形をしたホーンが作られています。
エクスポネンシャル・ホーンを自作して、更に、ホーンが長くなる場合にその途中を曲げて全体をコンパクトにすると、それも音質に影響してくるそうなので、どう変わるのか試してみるのも面白そうですが、そうなると、ますますラッパみたいですね。
そういえば、ホーンそれ自体も楽器でした。
アルペン・ホルンとか。
リードで発した音を増幅しているという基本原理は、ホーンもラッパ(管楽器)も同じ。
管楽器では、その長さをコンパクトにまとめるために曲がりくねっているものもあります。
(トランペット、トロンボーン、チューバ等)
日本古来の「法螺貝」も、その渦巻きが利用されていました。
今回は商品化で先を越されてしまいましたが、昔のブログ記事を調べてみると他にも商品になりそうなアイディアが。
またそのうち投稿します。
よっし~