5〜6年前、専業のライターだった頃、

もうそろそろ100本に届きそう、

ぐらいの時点でこれはヤバいかもと思い、

かなり取捨選択をしたんです。

 

絶対に使わないナイフはすべてヤフオクで売却し、

10 本くらいまでは絞り込んだんですよ。

 

でも最近、なんだかまた増えつつある今日この頃...。

 

マーチン.J.パターソンのスキナーです。

 

 

いや、だって、ボクの好みにドンピシャなんですもん。

 

クラシカルで、コンパクトで、

一見、地味なんだけど、

よく見るとすっごくよく考えられたデザインで。

 

特にシースナイフの場合、

ブレードとヒルトがいかに完全密着してるか、

というところにボクはこだわるんですが、

どーですこの密着具合は!

 

 

ヒルトとブレードが完全に一体化してますねえ。

 

 

この製法はクーパーのカスタムナイフと同じなんですが、

なんとゆーか、クーパーは古き良きアメリカンボウイナイフみたいな

でっかいやつが多くて、

個人的にデザインが好みではないのです。

 

マーチン.J.パターソンは

完全ハンドメイドのカスタムナイフメーカーで、

なんとメイドインアラスカです。

 

 

2.7インチというかなり短いサイズですが、

実際、シカのスキニングをするハンターなら、

この思い切ったミニマムさに合点がゆくはず。

 

ウォールナットのハンドルがまた秀逸でして。

 

 

しっくりと手に収まる緩やかな造形は、

製作者自身が何度も手で握りながら

木材を削ったことがヒシヒシと伝わってきます。

 

一見、棒状に見えるハンドルですが、

背面がフラットに削られており、

 

 

親指をのせるとキュッ安定するデザイン。

 

 

こういうとこにシビレちゃうんですよボクは。

 

バットプレートはヒルトと同じシンプルな真鍮製です。

 

 

昨猟期、出番の多かったガーバーC300Bと。

 

 

同じようなコンセプトが感じられますが、

ガーバーの切れ味と薄さ、そして軽さは唯一無二ですね。

 

このマーチン.J.パターソン、

ヤフオクで見つけて思わず落札しちゃったんですが、

シースがなかったんです。

 

どーしよっかな、とか思いつつ、

数年前、ブラックウルフナイブスのマークさんに

いただいた革シースに入れてみたらピッタンコ!

 

 

アラスカ製のナイフが遠く日本にやってきて、

栃木県在住のオーストラリア人が作ったシースに

収まった瞬間です(笑)

 

 

来期に使うべきナイフがまたどんどん増えつつあるな〜。