当地での大物猟は本日で終了です。

 

昨日は地元の巻き猟に参加して、

グループでシカ2頭の成果。

 

今期も事故なく猟期を終えることができました。

 

 

猟場はかなり標高の高い山ですが、

もうほとんど雪はありませんでした。

 

 

血まみれになったランドールをキレイに洗います。

 

 

沢の水を使うのは、

このようにナイフを洗う程度までにしています。

 

獲物の肉や残滓などを

沢の水に直接入れるのはよくありませんからね。

 

さてさて、猟期中に

酷使したライフルのお掃除をしなければと。

 

使うのはボアスネークです。

 

 

12番、20番、30口径、32口径と4本あるんで、

間違えないように気をけなければなりません。

 

 

ちなみに338ウィンマグは34口径なんですが、

32口径の物でじゅうぶん用が足ります。

 

ボアスネークには胴ブラシがついてますから、

こうやって薬室側から入れて

銃口から1回引き抜くだけで、

銃腔内がビックリするほどキレイになります。

 

 

猟期中、ライフルはさほど数を撃ちませんから、

ボクは銃腔内の除銅はやりません。

 

こうして火薬カスやカーボンを落とすだけです。

 

 

もちろん、これからの射撃シーズンでは

もっとたくさん撃ちますから、

気分が乗れば(おいおい)

ソルベントなどの薬品を使って除銅したりもしますが。

 

仕上げはフェルトパッチにオイルを染み込ませて、

 

 

クリーニングロッドに装着、

銃身内を1回通せば完了です。

 

 

銃腔内に油を塗ると1発目の命中が変わるからダメだ、

みたいな話をたまに耳にしますが、

ボクはぜんぜん信じてません。

 

まず、1発目の命中が変わるのには

もっと色々と複合的な理由があるはずで、

まあ油の有無もそのひとつではあるんでしょうが、

実際問題、その1点にこだわってまで

気にする必要はないとボクは思います。

 

油を塗らないと銃腔内は絶対にサビますが、

サビた状態で撃つ方がよっぽど悪影響がありますから、

てことは撃つ前にもういちど

ボアスネークなりブラシなりを通さなければなりません。

 

いちいちそうやったからといって、

じゃあ1発目の命中が絶対に変わらないのかといえば

やっぱりそんなコトはないワケで、

それなら油塗ってサビさせない方がいいや、

とゆーのがボクの考え方なのです。

 

フェルトパッチは8mm用を使ってます。

 

 

これなら30口径と338口径の両方に使えます。

30口径にはちょっとキツいんですが、

むしろその方が「ギュッ」となって

ちょうど塩梅がイイのです。

 

で、木部にスミスクラシックワックスを

薄く塗ってお掃除は終了です。

 

 

サベージM99 .300サベージ。

 

 

ライフリングは6条、

すんごくハッキリと深く刻まれてます。

昔の銃だからかツイストもかなりキツいですねえ。

 

 

キンバー84M .308ウィンチェスター。

 

 

ライフリングは4条で

拍子抜けするほどアッサリしてますが、

3発までなら命中精度は高級カスタムライフルにも

決して引けをとりません。

 

 

ウィンチェスターM70Pre64

キングクラフトカスタム

.338ウィンチェスターマグナム。

 

 

ステンレス製のカスタム銃身だけあって、

ライフリングの仕上げもかなりキレイです。

 

 

黒く点々と見えるのはホコリですごめんなさい(笑)

 

最後はヘッケラー&コッホHK940 

.30-06スプリングフィールド。

 

 

4条のポリゴナルライフリングです。

 

 

いまやポリゴナルは完全に廃れましたねえ。

 

ライフリングの山の角を丸めることで

銃腔内と弾頭が密着し、

結果的に初速が上がって命中精度も上がるんだ、

とゆーフレコミでしたが、

実際に自分で撃って使ってみた結果、

またまた恐縮ですがぜんぜん信じておりませんハイ。

 

でもイイんです。

 

この銃はポリゴナルだけではなくて

他にもムダに凝ってるところがたくさんあり、

あらゆる部分にヘッケラー&コッホの

デザイナーやエンジニア達の

熱い情熱が感じられます。

 

だからもうそれでじゅうぶんなのです。

 

自分の気に入った道具を使い、

誰にはばかることなく自分のスタイルで楽しむ。

 

それこそが趣味の射撃や狩猟の醍醐味なのですから〜!