先日のことです。

銃の所持許可申請や更新申請とは関係ないんですが、

今までの所持銃をすべて順番に書き出す書類、

というのを所轄に提出する必要がありまして、

ちょっと落ち着いて色々と思い出してみました。

 

その書類には、空気銃、散弾銃、ライフルと銃種を書くだけで、

モデル名や口径を書く必要はなかったんですが、

もちろん、自分が今までに所持した銃のことはぜんぶ覚えてますよ〜!

 

せっかくなんで写真を探してみると、

1丁をのぞき、他はすべて写真が残ってました。

我ながらスゴいと思いますハイ。

 

まずは平成8年にはじめて所持した記念すべき1丁目。

 

「ウィンチェスターM96 上下二連式散弾銃 12番 」

 

 

ウィンチェスターですが国産ニッコー製で、

当時、ボクがトイガンから実銃の世界へと入る

きっかけを作ってくれた友人に譲っていただきました。

無彫刻のプレーンな機関部なんで、

スチールブルー(この写真だとよく分かりませんが)の美しさに

衝撃を受けたのを覚えています。

 

2丁目「ファイベルクバウ601 ポンプ式空気銃 4.5mm」

 

 

まさかの標的射撃専用銃!

この頃は日ラの会員だったんですよボク!

ちゃんと銀座銃砲店で買ったんですよ!

この銃だけ写真を残してなかったのが残念です。

 

3丁目「レミトントンM870 スライド式散弾銃 12番 」

 

 

ライアットタイプの銃床と先台をアメリカから個人輸入し、

(当時はマグプルストックなんて影も形もなし)

銃砲店に依頼してエクステンションバランサーチューブとともに装着。

いまのボクのキャラからはちょっと考えられない仕様ですねえ。

ポンプアクションといえばMGCのM31しか触ったことがなかったんで、

ああコレが本物なのか、と感激した1丁です。

 

4丁目「ウィンチェスターM94改 レバー式散弾銃 410番」

 

 

ウィンチェスターのレバーアクションに憧れていたボクですが、

六研や国際が昔発売していたモデルガンの当時価格より本物の方がずっと安い、

ということを知り、衝撃を受けつつ所持した銃です。

30-30を410番スムースボアに改造した物で、すごく気に入っていたんですが、

加工精度の問題か、スラッグがぜんぜん当たらなくて結局手放してしまいました。

 

5丁目「レミントンM700 ボルト式ライフル 308win」

 

 

1丁目のライフルは、みんな大好きレミントンM700。

もちろんボクも憧れのライフルでした。

これも今のキャラからは想像できませんが、

黒マクミランのストックで悦に入ってましたねえ。

すっごく良く当たるんで命中精度には何の不満もなかったんですが、

なんとゆーか、個人的にどーも満足感が足りなくなっちゃいまして…。

ちなみにこのスコープはラスベガスのバスプロショップで、

店員からあからさまな人種差別を受けながら買ったリューポルドです。

 

6丁目「ベルナルデリ 水平二連式散弾銃 12番 」

 

 

若い頃は水平二連なんてダサいし自分とはまったく関係ないと思っていたんですが、

銃というものの本質が少しずつ分かるようになってくると、

自然に好みが変わっていったように思います。

使ってるうちに二の矢が落ちないトラブルが起きましたが、

浜田銃砲店さんがカンペキに直してくださいました。

 

7丁目「ホーワM300 自動式ライフル 30カービン」

 

 

M1カービンみたいに見えますがれっきとしたホーワです。

弾倉も銃砲店でちゃんと5発仕様に溶接された物ですよ。

これは手放さなければよかったかも、と思う1丁ですねえ。

ちなみに、警視庁のある警察官の方に個人譲渡しました。

 

8丁目「ニッコーNTK 上下二連式散弾銃 12番」

 

 

最初の上下二連が28インチのスポーティング銃だったんで、

ちゃんとしたトラップ銃がほしくて所持した銃です。

いまひとつ特徴はなく、きわめて普通の銃、という感じでしたね。

 

9丁目「シャープエースハンター ポンプ式空気銃 4.5mm」

 

 

まだ山賊ダイアリーのブームが起きる前です。

この頃は、まさか後に自分が作者のもとに

取材へ行くことになろうとは考えもしなかったですねえ。

いやはや、人生というのはまったくもって予測不可能なものです。

 

10丁目「ハーリントン&リチャードソンM401 スライド式散弾銃 12番」

 

 

名銃レミントンM870をあえて手放し、

代わりに所持したスライドアクション。

ひょっとしたら世の中には

レミントン以外にもっと色んな銃があるんじゃなかろうか。

とゆー、至極当然のことに気付いて、

目の前がパッと開けたように感じた1丁でしたね。

 

11丁目「FNブローニングA1 上下二連式散弾銃 12番 」

 

 

金象眼と彫刻が入ってますがA1です。

無彫刻の機関部に国内で彫刻された物のようでした。

こういうゴテゴテした彫刻はあまり好きじゃないんですが、

FNの上下二連とはどういう物なのかが知りたくて所持。

ニッコーと入れ替えたトラップ銃でした。

 

12丁目「FNモーゼル ボルト式ライフル 308win」

 

 

山岳鹿猟用の銃に求められるのはなによりも軽さであるということに気付き、

細くて軽いマウンテンライフルの必要性を感じて所持したライフル。

古い銃の方がなんだか作りが丁寧で良く出来てるなあ、と思いはじめ、

この頃から自分なりの銃や狩猟のスタイルを追求する面白さに

目覚めていったような気がします。

 

13丁目「エアーアームスS410 プレチャージ式空気銃 5.5mm 」

 

 

エースハンターでそこそこの猟果は上げていたんですが、

でもやっぱり5連発の必要性を強く感じて所持した

はじめてのプレチャージ式空気銃。

カモを半矢にしても、ボルトアクションで

すかさず二の矢を撃てる性能には感激しましたが、

いかんせん全長が長過ぎました。

三八式歩兵銃くらいあるんですよコレ。

 

14丁目「ルガーM77マーク2 ボルト式ライフル 300winmag」

 

 

「次回、北海道へ行くときはふたりでマグナムライフルな!」

という約束だったんで、意気込んで所持したんですが、

結局、翌年のマグナムはボクだけ。

当然のように企画内でそれを大きく取り上げるでもなく…。

ま、いいかげんな事ばっかり言ってる人だったんで、

今となっては良い思い出です。

 

15丁目「ウィンチェスターM12 スライド式散弾銃 12番」

 

 

ポンプアクション=レミントン

という固定観念からボクを開放してくれたH&Rでしたが、

ひんぱんに排莢不良が出るようになり、

ならばいっそ先祖帰りだとばかりにこの銃へたどり着きました。

プレウォーの古い銃ですから小さな部品まで何もかもが鉄の削り出し、

まさに鋼鉄散弾銃と呼ぶにふさわしい1丁でしたねえ。

 

16丁目「メルケルスーパートラップ 上下二連式散弾銃 12番」

 

 

あのメルケルのトラップ銃が超激安で売られているのを某銃砲店のH.P.で見つけ、

すぐさま駆けつけて購入しました。

昔は100万からした超高級銃なのに、どうしてこんなに安いんですか?

と店主にたずねたところ、

「この値段ならあんたみたいな変わり者がすぐ買いに来てくれるだろ?」

と言われ、なるほどな〜、と妙に納得したのを覚えてます。

 

17丁目「エアーアームスプロスポート スプリング式空気銃 5.5mm」

 

 

プレチャージの性能には満足だったんですが、

空気入れを持ち歩いて定期的にチャリポンしなければならないのが不便で、

さりとてまたポンプ式に戻る気は毛頭なく…。

ならばスプリング式はどうだろうかと思い至り所持した空気銃。

性能的には満足なんですが、構造上、重いのはどうにもなりません。

 

18丁目「キンバー84M ボルト式ライフル 308win」

 

 

FNモーゼルの軽さと素晴らしい工作精度には大満足だったんですが、

銃身命数が完全に終了していて、

どうやっても100m5発50mm以下にならないのがちょっと悩みのタネでした。

しかも308なのに無駄にロングアクションだったんで、

ボルトストロークの長さにも少々不満がありました。

ま、あちらを立てればこちらが立たず。

過度な命中精度はいらないけど、

でもやっぱりもう少し当たるショートアクションが欲しい。

しかもレミントンやサコー以外で(笑)

我ながらわがままな要望ですが、

いろいろ考えた結果、たどり着いたのがキンバーでした。

お世話になっている銃砲店に頼んで輸入していただきましたが、

たぶん、国内にはボクのを含めても数丁しかないと思います。

超軽量なのにアルミは使わず全鉄製、

本体は最新技術の加工なのにストックはちゃんと木製、

というところがポイントですね。

 

19丁目「FNブローニングオート5 自動式散弾銃 20番 」

 

 

以前、ライターとして仕事していた

ガンズ&シューティングで20番散弾銃の特集があり、

いろんな20番の性能を目の当たりにして、

なるほど、ボクの狩猟スタイルには20番が向いてるかも、

と思い立って所持しました。

でもレミントンやベレッタではなく、

オート5に行くところが我ながらどーにも…。

いや、だって、世界初の量産型自動式散弾銃ですよ!

まずはそこから経験するのが順番だと思った次第です。

 

20丁目「ヘッケラー&コッホHK940 自動式ライフル 30-06spf」

 

 

この頃ボクは自動ライフルの必要性を強く感じておりまして、

なにか面白い出物はないものかと日々探していたのです。

もちろん、普通に所持許可が下りて

ちゃんと猟場で撃って実用できる銃じゃないといけません。

そんなある日、射撃場でたまたま見かけた某銃砲店主に、

自動ライフルはどんな物がありますかと聞いたところ、

「ヘッケラーがあるよ」と言われ、すぐ見に行って即購入。

実用性能ではBARにまったくかないませんが、

これは本当に味わい深いライフルだと思います。

 

21丁目「FXトルネードT5 プレチャージ式空気銃 5.5mm 」

 

 

それまで使っていたS410はかなり古い個体だったため小さな故障が続発。

全長が長過ぎるのにも不便を感じていたんで、

短くて軽いやつに買い替えました。

トルネードT5は5連発なのに機関部の構造がおそろしくシンプル、

機械的な故障とは無縁の空気銃だと思います。

気圧計がついてないんで値段も安く、ボクにはピッタリなのです。

 

22丁目「ファルコ 単身元折式散弾銃 410番」

 

 

ずっと銃猟ひとすじだったボクですが、

罠猟免許取得と同時に止め用として所持しました。

これはホントに軽くて持ち運びやすく、

サバ折り状にしてバックパックに入るんで、

新幹線で岩手に遠征したときもこの銃を持って行きましたね。

 

23丁目「サコーフィンベア ボルト式ライフル 300winmag」

 

 

ルガーはとても気に入ってたんですが、

引き金がどうにもダメでチューンナップも出来ないような構造でした。

シカを見つけてスコープにおさめても、

あれ?安全外し忘れたかな、と思うくらいに重くて固いのです。

で、作りの良いビンテージサコーならどうかなと。

撃ってみればトリガープルの感触は最高、

撃ち味も同じ300winmagとは思えないほどにマイルドで、

名銃サコーのスゴさを思い知った1丁です。

 

24丁目「ハイスタンダードK10 スライド式散弾銃 12番」

 

 

映画ゲッタウェイでマックィーンが撃ちまくった銃ですね。

それまで使っていたウィンチェスターM12に

ちょこちょこと機械的なトラブルが出てきたんで、

完全に壊れる前に買い替えました。

ポンプアクションはこれで打ち止めかな〜、と思ってますが、

もしも今後、たとえばスティーブンスなんかのキレイなやつに

出会っちゃったらちょっと自信がありません…。

 

25丁目「ウィンチェスターM70 Pre64カスタム ボルト式ライフル 338winmag」

 

 

とある銃砲店のショーウィンドウの中で半年間以上、

「小堀ダイスケ様ご売約済み」という札がかかっていたらしく、

何人かの方から、あれ買ったんですね、

などと言われてちょっと恥ずかしかった1丁です。

338winmagというはじめての口径に最初はビビリましたが、

マズルブレーキのおかげで反動は軽く、マグナムなのにすんごく良く当たります。

所持した年の猟期にさっそくエゾシカを2頭捕りましたが、

いつかはこれでヒグマを…。

なーんて思ってはいますがやっぱ怖いな〜。

 

こうして思い起こしてみると色々な銃を使ってきましたが、

スキート銃だけはまだ所持したことがなんですよね〜。

 

そうだ、今年はスキート射撃に挑戦してみよう。

 

よし!そうと決まればスキート銃が必要だな!