妻としての生存戦略


雑誌スペンド地方組・図書部 部長

hirakaygomaです📖


今回は長年、カウンセラーとして

依存性やDVの問題に取り組んできた

信田さよ子氏の

「家族収容所

    愛がなくても妻を続けるために」




 

信田氏は、母と娘の関係に関する

著書が多いですが、この本では

妻と夫の関係をクローズアップ。


出版は2003年8月、

文庫版は2012年11月。


初版から20年以上経過しているのに、

DVをめぐる問題はなかなか解決できず悲しい


この本の主題は「共依存」


アルコール依存性やDVの夫を

救おうとする妻は

共依存=関係を操作する支配を

身につける。


救いたがるのは、弱い人、

傷ついた人。


ここでいう「傷つき」は、

心の問題ではない。

傷ついているのは、

人生そのものであり、

プライドである。


加害者を救うように許していき、

許していくことで、自分の価値を

上げていくという、非常に

マゾヒスティックな被害経験の

修復を行う。

→その回路を断ち切るのが、

    この本のミッション。


最終章で、離婚せず、

共依存関係にもならずに

夫との結婚生活を継続する

【生き延びるための『技術論』】

紹介されてます。


【演技力】

【夫の知らない秘密を作る】

という著者の主張は

首肯できかねますが、


【結婚は制度、結婚はフィクション】

であることを自覚し、確信犯として

生きる。


→愛は無くても結婚は続行できる。

    なぜならそれは制度だから。


という主張は、身も蓋もないけれど、

実際、そんな夫婦も多いと思われます。


この本の妻は、経済力のない

専業主婦が前提となってますが、


フルタイムで働いていて、

経済力がある女性でも、

離婚に踏み切るのは難しい

夫婦も少なくないと思われます。



私はオットと

結婚は制度である部分を活用し、

子育てというプロジェクトのために

ユニットを組んでいます。


(今日も夕食後、ポケモンカードで

  オットと小学生の子は遊んでました)





そういう夫婦関係を肯定して

くれている本とも思いました。


しかし、共依存の妻に対する断罪に

多くのページが割かれているので、

読み進めるのが辛かったです不安


それでも、


知識は、自分が確信したものを

揺るがす。

揺るがされているということは、

いつまでも若い。


という著書の主張は、


若い世代が悩むのは自然なことで、

悩んでいる若い世代に

「悩むならとことん悩んで!」

とエールを送る自分の考えを

裏打ちしてくれるものだと思えました。


そして、最後に・・・この本を

小学生の子が手に取って、

読んでいたのにビックリ不安


「どこまで読んだの?」と聞いたら、


「プロローグ、『家庭に入る』という

    表現が女性には使われるけど、

    男性には使われないのが

    不思議だと思った」


という感想を述べましたあんぐり


「これは、アルコール依存症や

   ドメスティックバイオレンスなどの

    家族の問題をテーマにした本だから、

    小学生が読むはオススメしないよ」


とやんわり止めました泣き笑い


私が住む市では、

中学生向けにデートDVの講座が

開かれてます。


うちの子にはこのあたりから

スタートですかね?

 




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pick報酬はすべて寄付します。





理想の結婚条件

 

 

 

 

 

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