データで暴く男女不平等の現実



図書部のアラレさんのブログで

写っていた本 「存在しない女たち」


2019年にアメリカとイギリスで発売後、

イギリスでベストセラーになり、

数々の賞を受賞


2019年
ビジネスブック・オブ・ザ・イヤーの

審査委員長を務めた

ライオネル・バーバー氏から

(フィナンシャル・タイムズ前編集長)


データを携えた

シモーヌ・ド・ボーヴォワール

(20世紀 フランスの哲学者、作家、

  フェミニスト理論家・活動家で

   哲学者 ジャン=ポール・サルトル氏の内縁の妻)


と評されました。


巻末の原註が膨大ポーン


全体で419ページあるうち

約60ページが原註です。

(訳者あとがきまでだと362ページ)


冒頭で、筆者が『存在しない女たち

(invisible woman)』は、


人類の半数を考慮しないとどうなるか

を描いた物語。

データにおけるジェンダー・ギャップが、

日常生活のなかで常識としてまかりとおり、女性たちにどのような害を与えてきたかを

暴露する本でもある。


と紹介しています。


第1部 日常生活


第1章 除雪にも性差別が潜んでる


スウェーデンの除雪政策では

除雪作業は主な幹線道路から着手し、

歩道や自転車レーンは後回しに

なっていた。


2011年 カールスクーガ市の

市議会議員の不用意な発言を

きっかけに、スウェーデンの

自治体では、除雪の順番を入れ替え、

歩行者および公共交通機関の利便性を

優先させたところ、事故が半減した。

(凍結した路面での負傷者は自動車の運転者の

 3倍多く、大多数は女性のため)


交通計画は、男性の通勤中心の

移動パターンを優遇し、

女性のケア労働のための

移動パターンは考慮されていない。


ブラジルの公営住宅建設では、

貧民街に住む女性たちの交通手段や

保育サービスを考慮せず、

開発の遅れた西部地区に公営住宅を

建設したため、自宅で商売をする

違法行為をすることとなった。

(ブラジル政府は住宅地域において

 自宅での商売を禁止している)


第2章 ジェンダー・ニュートラルな

           小便器?


欧州で最大規模の文化施設である

ロンドンのバービカン・センターでは、

トイレの「男性」と「女性」のマークを

「ジェンダー・ニュートラル小便器」と

「ジェンダー・ニュートラル個室」に

置き換え、どちらもジェンダー・

ニュートラルなトイレに変更した。


その結果、

「ジェンダー・ニュートラル小便器」を

利用しているのは男性だけで、

「ジェンダー・ニュートラル個室」は

男性も女性も利用していた。

→単に男性が利用できるトイレが

増えただけで、女性はトイレで

長蛇の列を並ぶことになった。

(女性たちの抗議で、見直しが

  検討されているようです)


男女の公共トイレに同じ床面積を

割り当てるだけでは、公正・公平

ではない。

女性のトイレの所要時間は

男性の2.3倍であり、女性は高齢者や

障害者、子ども連れで利用することが

多く、女性の方が男性よりトイレに

行く回数が多い。


世界のトイレ事情は、国連によれば、

女性の3人にひとりは安全なトイレを

利用できていない。大人や子どもを

含む女性たちは、用を足す安全な

場所を探すために、年間で

合計970億時間も費やしている。

(世界では屋外で用を足している女性は

性暴力の被害に遭うリスクが高い)


公共空間や交通機関で女性への

性的暴行を考慮されておらず、

立体駐車場や駅、バス停などの

公共空間を怖いと感じる女性は多い。


また、公園の設計を工夫することで、

女子の公園利用率が上がる。

→女子のスポーツへの投資は

骨粗鬆症による骨折にかかる

医療費の削減につながる。


続く第2部 職場の紹介は

データが膨大驚き


日本だけでなく、世界中の

女性たちが不平等な状態に

置かれていることを明らかに

しています。


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pick報酬はすべて寄付します。



 



理不尽だと思ったこと

 

 

 

 

 

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