日本には古くから神社仏閣に拠る祈祷で虫封じがある。
これは日蓮宗の専売特許ではない。
その虫とは幼児が消化不良や寄生虫を宿したりして身体が弱くきげんが悪い場合や,〈虫がおこる〉とか〈疳の虫〉と称するひきつけや疳が起こった場合に,これを防ぐ呪法のことではあるが、これは決して子供だけに当てはまることでは無い。
メンタルの不調も当てはまるだろうが大人には引用しないだけで当てはまるものと見てる人も少なくないだろう
虫の紹介はここまでとして
ドイツ文学に「変身」と云うカフカの代表作の実在主義文学 不条理を描く中編小説の中に
主人公の男が朝起きると巨大な虫になっていた…と云う表現がある
恐らく翻訳も巨大な虫と書かれそれはどんな形状の虫なのかと云う風に引っ張られがちになりそうだが
前段でも書いたように日本の風習の虫封じを知っているとなにか腑に落ちる。ドイツ語の原文はUngezieferは虫や害虫の他に鳥や小動物の有害生物全般を指すのだが、害虫とは言葉のニュアンスに「役に立たない」という含みが少なからず入ってくるという意味合いがある。
日本にもドイツにもその単語に秘められた独特な解釈を持っているものだと改めて関心することとなる
ちょっとした雑学でした(*^^*)