アカデミー賞授賞式での受賞俳優によるプレゼンターへの態度がアジア人差別的だという指摘がSNS上で巻き起こったというニュース。

 

 

 

 

北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど白人がマジョリティの国々で海外暮らしの人々にとっては、同じような体験をしたりして、特にモヤモヤした気持ちになっているかもしれません。

 

僕も似たようなシチュエーションが昔あったと言えなくもないですが、具体的な事例として覚えていないです。

 

覚えている中で一番酷いアジア人差別体験と言えば、10年ほど前にドイツ・フランクフルトのB&Bでありました。

 

ベルギーからドイツ・フランクフルトに仕事で出向いたのですが、ちょうどメッセ(見本市)の時期にぶつかり、市内はおろかかなり広範囲に渡ってホテルが満室になり、空いていたとしても普段の何倍もの金額になったりしてとても泊まれません。

こういう時にはニッチなツールが使えるもので、ゲイサイト内のプロフィール欄に「貸部屋あります」と出していたドイツ人にコンタクトして2泊することになりました。

 

アパートメントに到着して、軽く世間話をしていたのですが、途中から同棲しているイギリス人パートナーが現れました。

 

僕が「日本からも泊めて欲しい、と連絡あったりする?」と訊くと、

 

ドイツ人「日本人は君が初めてだけど、他のアジアのゲイからはたまにあるよ」と。

 

すると、観葉植物に水やりをしていたイギリス人彼氏のほうが、

「そもそも、なんでアジア人とかアフリカ人なんかに部屋貸さなきゃならないんだよ」

 

と、ドイツ人彼氏への愚痴とも、アジア人の僕への露骨な嫌がらせとも取れる一言を発したのでした。

 

ドイツ人の彼は僕に丁重に謝ってくれましたが、このイギリス人は有色人種差別主義者だったのでした。

 

他には、外を歩いていて通りすがりに「シナ(中国)」とか「シノワ(中国人)」と呼ばれたり、「チン・チャン・チョン」と中国語を真似た嘲笑をされることがたまにあったりでしょうか?

 

 

この辺は多くの場合、頭の悪い白人若者か、白人社会に差別を受けている中東やアフリカ出身の若者がほとんどです。

 

加えて、コロナ禍中は上記のほかに「コロナ」「Covid」と呼ばれることが何度かありましたかね。

 

 

こういうのも白人ベルギー人であるYvesと一緒に居る時には言われないのですが、大抵一人で歩いている時に起こります。

 

かと言って頻度はそんなに多くないですし、こういうこと言ってくる奴は「程度の低い連中」と思っているので(これも差別と言えば差別でしょうけど)、僕はそういうバカな輩の行為には反応しません。

 

ちなみに、中にはこちらが日本人と判れば、「日本大好き!」「日本は素晴らしい!」と言ってくれる人も多いです。

 

他に思い当たるとすれば、先に待っていたバーカウンターでの注文が明らかに後回しにされたとか、レストランで通される席が端のほうとかという細かい事例はありますが、いずれも差別的な意図でされているかどうかは定かではありませんので、カウントしないことにしています。

 

さて、前置きが長くなりましたが、さまざまな国や地域から移り住んできている人、また両親や先祖が外国ルーツの人々が大勢暮らしているコスモポリタン都市ブリュッセル。

 

基本的にはお互いに人種の違いは気にせずに(気にしていたとしても顔には出さずに)暮らしている人が大多数です。

 

僕はさまざまな人に道を訊かれますし、階段などでベビーカーの上げ下ろしを手伝って欲しいとママたちに声を掛けられたりもします。

 

昨日のことですが、睡眠時無呼吸症候群の定期検診が終わって駐輪場に向かうと、赤ちゃん連れのママが赤ちゃんを自転車のチャイルドシートに乗せて、チェーンのロックを外して帰ろうとしているところでした。僕のミニベロ(折り畳み自転車)が隣に駐輪してあったので、彼女が出るまで待っていようと思い、さらにはプレッシャーを掛けないように(こっちの人はそんなことは気にしませんが)、少し離れたところでYvesに検査の結果などを電話で話していました。

 

 

電話を終えると、このママが僕に

 

「先生に訊き忘れてしまったので、ちょっと見張っててもらえませんか?」と。

 

ヘルメットを持っていたので、同じ自転車ユーザーだという親近感を覚えたのかもしれません。


赤ちゃんをチャイルドシート(籠)に乗せたまま、ヘルメットも地面に置きっぱで病院内へ戻って行きました。

 

一度戻ってきたママですが、

 

「ごめんなさい。もう1分お願いします。」

 

と、再度写真の状態で待つことに。

 

そして、ようやく全て解決して戻ってきたママに

 

「Merci beaucoup, Monsieur!」と感謝されて、横にあるのが僕のミニベロと判ったように、「お先にどうぞ!」と。


「さようなら。良い一日を!」お互いに声を掛けてこの場を後にしたのでした。

 

こちらのママ、ベルギー人かどうかは判りませんが、白人系でした。お願いをされた時、近くに他にも人はポツポツいたのですが、声を掛けたのは僕にでした。明らかにアジア人と認識できる顔立ちの僕ですので、少なくとも嫌悪感は持っていなかったということでしょうね。

 

違う人種としての差別を感じるよりも、LGBTQ+フレンドリーなことも含めてインクルーシブ(包摂的)に社会の一員として接してもらえることのほうが多いと感じているので、僕はベルギー・ブリュッセル生活を20年以上続いてきているのだと思います。

 

それと同時に、以前ブログを通してベルギーで知り合った女性が、日本で出産し子育てしているのですが、ベビーガーを押して出掛けたりいると、明らかに迷惑そうな顔をされて、肩身が狭く社会の冷たさを感じるともこぼしていました。

 

また、在日コリアンなどへのヘイトなど日本には酷い差別行為が平然と行われています。

 

日本も立場の違う人への配慮や優しさがもっとあると生きやすい社会になると思うんですけどね。


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