今日は一昨日の日曜日に行った美術展についてです。

今年2月から今週5月21日(日)までブリュッセルのBOZARで開催の企画展 “Swedish Ecstasy”。

 

 

今年前半のEU議長国がスウェーデンであることに因んで、近代、現代のスウェーデン画家、美術家の作品を集めた展覧会でした。

 

夫Yvesが早々に行きたいと言ってたのですが、前回の文化イベントで合流した友人とその友達と、この美術展を一緒に鑑賞すると約束していたのですが、全員の都合が良いのがこの日で、会期終了一週間前となりました。

 

Yvesは少し前から書き掛かり始めた小説の資料を漁っていた中で、この企画展のなかでも中核となる女性画家 ヒルマ・アフ・クリント Hilma af Klint のことを一年ほど前に初めて知ったそう。

 

僕のほうはスウェーデン人画家は一人も知らなくて、今回の美術展で初めて触れることとなりました。

 

Yvesからは「抽象美術の先駆者はロシアのカンディンスキーとされているけれど、彼の数年前に既にこのヒルマ・アフ・クリントが抽象絵画を完成させていたんだよ」と聞かされていました。

 

代表作の『白鳥』シリーズ。

 



白と黒の白鳥が闘争している様子が描かれています。





他にも4羽の白鳥が食べ物を奪い合っているような姿も。



ここまでは具体的に白鳥の姿が観て取れるわけですが、この後、同じ『白鳥』というタイトルの作品の中で、どんどんキャンバス上に描かれるものが円や四角、三角など、図形的なものに変化していっていますよね。





オウム貝のような螺旋状のものまで。



こちらも少し抽象的な『祭壇画』。

 

神秘主義者でもあったアフ・クリントが傾倒していた霊的世界が垣間見られるようです。


 

画面上が全て円、三角、四角と幾何学的に描かれています。上部は太陽らしき円形から放たれた光は三角、もしくは円錐状に。下方の三角形は7色の四角い石が上へ伸びていき、まるでカラフルなピラミッドが天にも届くかのよう。シルエット的には、前方後円墳のようにも。

 

そんなアフ・クリントは生前、自身の作品を展示・収蔵する“神殿”を建てたいと願っていて、そこに展示するための作品も数多く残しています。今回の企画展の最後には、彼女の希望を叶えるべく“神殿”がVRで再現されました。


 

今回ブリュッセルには来ていない、よりパステルカラー調の大型作品にも俄然興味が湧いてきました。


 

 

この企画展では、他の画家の作品も多数あり、展示会の題名にも用いられている「エクスタシー」を表現した作品が散りばめられていて、その意味が理解できます。

僕を含めた多くの日本人には、専ら「性感」の意味でしか捉えられていない「エクスタシー」ですが、宗教的儀礼などの際に体験される神秘的な心境もこのという言葉で表現されます。僕も今回初めて知りました。

 

このVR体験では、そうしたエクスタシーを感じられる素晴らしい仕上がりで、昇天できること間違いなしです。

 

 

 

海を挟んだイギリス・ロンドンのテート・モダンでは、このヒルマ・アフ・クリントとオランダのモンドリアンとの抽象美術界の先駆者2人に焦点を当てた企画展が9月3日まで開催中。

 


会期中にロンドンに行くことが出来るかどうか微妙な僕らですが、お住まい、また訪れる方は是非!

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