今日は朝から雨のブリュッセル。冷たい空気に霧雨の一日でした。
そんな今夜は、在ベルギー日本国大使館内の広報文化センター（JICC）でコンポーザーピアニスト TEMPEI 中村天平 さんのコンサートがあり、Yvesを連れ立って聴きに行って来ました。
東京とニューヨークを拠点に日本やアメリカ各地の他、ここ数年は毎年ヨーロッパツアーも勢力的に行っています。
ブリュッセルは4回目ということですが、僕は昨年同じ会場で初めて演奏を聴きました。
クラシック音楽が基調で、とても繊細で美しい旋律の作品から破壊的なロック調の曲まで幅広いレパートリーで、それぞれの曲に印象的なタイトルが付けられていたりもします。
今宵の一曲目は 【 Night Train / 夜行列車 】
続いて【 Glorious Fanfare / 栄光へのファンファーレ 】
組曲『Suite " Claude Monet & I "』から7曲披露。
そのうちの1曲【 Love Story in Montmartre 】
休憩後
【 Ichigo-Ichie / 一期一会 】
【 Dragon's Tear / 龍の涙 】
【 Spiritual Road / 神宿る道 】
【 Water View of Hyogo / 兵庫の水景色 】神戸育ちとのことです。
この曲の後で、天平さんのMC。14歳の時に発生した阪神･淡路大震災で自宅が全壊（2階部分がそのまま落ち、1階が押しつぶされるかたちになったらしいのですが、アップライトピアノがその崩れた2階部分を支えてくれて、寝ていたご両親はピアノの下になるかたちで助かったとのことでした）。
そして、2011年の東日本大震災の話に移り、その追悼曲として作曲したのが
【 Beautiful Hometown / 麗しき故郷 】
プログラムの最後は、代表曲【 Phoenix / 火の鳥 】
アンコールでは、来年からヨーロッパに移り住み、ただし、どこか1ヶ所にアパートを借りてということでなく、全ヨーロッパ53ヶ国をキャンピングカーで寝泊まりしながら、コンサートや即興で路上ライブなどを行っていきたいとのこと。
ということで、【 Improvisation in Brussels 2018 / ブリュッセルでの即興曲 】を披露。
即興で披露するのも彼の特徴ですが、今年7月、広島でのコンサートで演奏した即興曲は
【 Pray for flood victims / 西日本豪雨被災者への追悼、日本人の強さと優しさ 】
その地でその時に感じたインスピレーションで音にするのですね。
曲名の分からなかったもう一曲最後に演奏して盛況のうちに幕が閉じました。
それにしても天平さん、あらゆるところで演奏しまして、シチリア島のエトナ火山でのパフォーマンスとか
奈良･天川村のみたらい渓谷で即興演奏した後は、その景色（と浮かんだ音楽の調和）が美し過ぎて、そのままバック転で川へダイブ！
なかなかの強者です！
去年のブリュッセル公演では、ショパンのエチュード【革命】をアレンジした演奏も印象的でした。ロマン派のクラシック音楽の影響を受けているとのことで、ロマン派好きな僕にも響くのかもしれません。
もっと知りたいとチェックしたら、こんな番組にフィーチャーされていたものがありました。
更に、こちらはプライベートなエピソード（前出の地震の時の話はここからのものです）満載です。
10月末から11月中旬のヨーロッパツアーを挟んで、7月から年末に掛けて【全国行脚ツアー】中の天平さん。動画を聴いていいなと思った方は、チェックしてみて下さい。
中村天平オフィシャルサイト
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