今日は東日本大震災発生から丸7年ですね。昨日あたりから関連した番組を観て、改めてあの時の恐怖感を思い出しているところです。

いまだに7万人以上の方々が避難生活を送っているとのことで、精神的苦痛はいかばかりかとお察しいたします。各地で復興が進んでいるとのニュースもあるので、さらにそのスピードを加速して欲しいものです。

 

大地震や大津波、そこから引き起こされる未曾有の事態も、これからの将来も日本全国どこででも起こり得ることですが、あの時の人災による大惨事については、繰り返されないようにしたいものです。


3.11の福島第1原発の事故は人災になると言えますが、あの事故をきっかけにヨーロッパでも原発停止・廃止や再生可能な新エネルギーへの移行についても議論が巻き起こりました。

 

ベルギーには南北に原発2ヶ所7基の原発が現在フル稼働していますが、代替エネルギーへの転換を進め、2025年には原発全廃の方針が決まっています。

 

この数年、潤滑油が漏出したり、原子炉容器にひびが見つかったりするなど問題が相次いでいました。人為的な不正操作によって原子炉の運転が停止する事件やテロによる攻撃計画まで様々な問題が報じられていますが、未解決のままとなっています。

 

 

問題発覚の際には一時停止した原発ですが、根本的な解決措置がなされないまま、冬の電力需要のため特別に再稼働が実施され、現在に至っています。全エネルギー発電量に対して、原発依存度は40%前後です。既にエネルギーの一部は輸入されているので、ベルギーの場合は原発を手放しても、隣国などから調達することで乗り切れるのだと思います。

 

 

そんな状況もあり、ベルギーは隣国のドイツ、オランダ、ルクセンブルクなどから運転停止を求められていました。

 

そして、今月5日、ベルギー政府は老朽化が進む原発の重大事故が発生した場合に備え、国内ほぼ全域の国民(住人)約1100万人に甲状腺被ばくを抑えるヨウ素錠剤(フランス語 IODURE de POTTASIUM, オランダ語 KALIUMJODIDE)無料配布を決定。薬局への配送が始まったとの報道もありました。政府は、あくまで予防的措置で、具体的な危険はないとはしています。

 

 

報道によると、今回政府は原発20キロ圏内に限定していたヨウ素錠剤の配布対象地域を、国内ほぼ全域に相当する100キロ圏内の子供や妊婦などに拡大。さらに対象外の人でも希望者には薬局で無料配布するとのこと。今回の対応は東京電力・福島第一原発事故の教訓からの取り組みの一環だと説明しているとのこと。

 

このニュースを受けて、僕はYvesに近くの薬局にヨウ素錠剤を受け取りに行ったほうが良いのか訊いてみたのですが、子供や妊婦だけで良いのだと。Yvesはその筋の専門家ではないので、その判断が正しいのかどうか判りませんが、ひとまず様子見で必要であれば薬局に行こうと思っています。

 

ヨウ素剤については、日本の原子力規制委員会のホームページ服用についての細かい説明やQ&Aを見つけましたので、入手した方々はこちらも併せて参考にしてみてください。

 
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