最寄り駅は東京メトロ日比谷線の入谷駅。駅を出て、入谷交差点から319号線を鶯谷駅方面に向かいます。入谷交差点から2ブロック目です。

 

 

 

 

1659年(万治2年)、駿河国沼津(現在の静岡県沼津市)の光長寺20世、日融が開いた法華宗の寺。

 

1828年(文政11年)に編纂された『新編武蔵風土記稿』に、「鬼子母神堂。中老日法の作。日蓮開眼の像也。本寺より伝来と云。世に入谷鬼子母神と称す。」との記載が残されています。

現在、鶯谷駅前一帯は入谷と通称されていますが、江戸時代は坂本村と称されていました。上野の東叡山寛永寺を天海僧正が創建した際、西の比叡山に対し、天台宗の東の拠点として、山号を東叡山としました。比叡山山麓の坂本(現在の大津市坂本)に対して、東叡山の坂本と称したのです。

真源寺の寺伝によれば、ある大名の奥女中の腫れ物が真源寺の願掛けで完治したことから、江戸でご利益が話題となり、「おそれ入谷の鬼子母神」と呼ばれるようになったそうです。

雑司ケ谷の鬼子母神、千葉の下総中山の鬼子母神(法華経寺)と並び「江戸三大鬼子母神」に数えられています。
 

下谷七福神の福禄寿も祀られています。

 

朝顔市でも有名です。江戸時代後期頃、境内で、朝顔栽培農家が自慢の品を披露したことから始まったそうです。入谷は、上野山の麓で、落ち葉などが堆積して肥えた土が朝顔の栽培に適していたため、朝顔栽培農家が集まったと言われています。この朝顔市が有名になったのは、明治時代ですが、徐々に都市化の波で朝顔農家が減り、1913年(大正2年)に全てが廃業しました。しかし、1948年(昭和23年)に復活。七夕の前後3日間(7月6日〜8日)に『入谷朝顔まつり』が行なわれています。現在は、販売される12万鉢の朝顔の約7割は江戸川区産だそうです。

 

 

 

 

 

 

2020年(令和2年)1月2日拝受


仏立山(ぶっせんざん) 眞源寺(しんげんじ)
宗旨:法華宗本門流

本尊:三宝尊
所在地:東京都台東区下谷1-12-16

アクセス:入谷駅(東京メトロ日比谷線)徒歩2分

     鶯谷駅(JR)徒歩5分