多摩川と浅川の合流地点となる新選組副局長の土方歳三が生まれた石田村(いしだむら)にあります。
南北朝時代の1361年(康安元年)、大雪のため多くの人が餓死し、当時の国司が天下泰平国家安穏を祈願するため、1364年(貞治3年)、開山堂を建てさせ、吉祥坊慶誉がこの堂守となりました。これが開基とされています。
1377年(永和3年)頃からは衰え、一時は廃寺となります。
それから百数十年を経た1544年(天文13年)7月9日、多摩川に大洪水が起こります。その際、一体の観音像が石田に流れ着きました。それを村人が廃寺になった堂跡に観音堂を建てて安置しました。
その後、1593年(文禄2年)、慶心沙門が観音堂とは別に中絶した本堂を再建して石田寺と名づけました。これが中興開山とされています。
徳川時代には、御朱印により高7石が寄せられていました。寺宝としては1322年(元享2年)から1451年(宝徳3年)の板碑を多く所蔵し、境内には樹齢400年以上のかやの木があります。その脇には新選組副長土方歳三の墓があり、近くには生家(歳三資料館)があります。
日野七福神の福禄寿も奉られています。
御本尊御朱印
福禄寿御朱印
2018年(平成30年)1月6日拝受
愛宕山 地蔵院 石田寺(せきでんじ)
宗旨:真言宗智山派
本尊:不動明王
所在地:東京都日野市石田1-1-10
アクセス:万願寺駅(多摩モノレール)徒歩7分
開門時間:8:00~17:00
寺務所受付時間:9:00~16:30
公式サイト