パリの警察官、バーバは、地元のベルヴィルの治安を守ることを生きがいにしていました。ある日、友人が麻薬ディーラーに殺されてしまい、犯人がマイアミを拠点とする麻薬カルテルに属していると知ったバーバは、現地マイアミへ向かいます。マイアミでは、リカルド刑事とペアを組むことになりますが、思うように捜査をさせてもらえません。バーバは無許可で麻薬カルテルを追い始めますが、フランス領事館、麻薬カルテルからも目を付けられてしまいます。勝手なバーバを疎ましく思っていたリカルドですが、窮地を救われたことから心を通わせるようになり、バディとして行動を共にするようになりますが...。

 

まぁ、どこかで観たことあるような、観ていて、その後の展開が難なく予測でき、その通りに進んでいくというタイプのストーリー。全体に特別感は感じられません。麻薬カルテルの殺し屋がやたらと目立つ行動をするとか、突っ込みどころも満載。コメディタッチの面白さもあまり感じられず、コンビの組み合せの面白さという点でも今一つ。

 

バーバもリカルドも、やんちゃなタイプ。通常、どちらかが抑えに回っているわけですが、両方が無茶するタイプなので、抑えが効かず、やりすぎだけど優秀という雰囲気でもなく、どこかお間抜けな暴走タイプが組んで滅茶苦茶という感じ。

 

全体に色々と盛り込み過ぎてとっ散らかった感たっぷり。アクションについても凡庸。バーバとリンのラブロマンスの絡め方も不自然だし、必要性が感じられず、違和感あります。

 

バーバを演じたオマール・シーへの期待で観たのですが、良いところを出すチャンスももらえていない感じです。折角の実力派俳優なのに勿体ないです。

 

全体に残念な作品でした。