鎌倉市と藤沢市のちょうど境目、しらすで有名な腰越漁港の近くにある神社です。江ノ島電鉄、腰越駅から国道134号線を越えて、腰越漁港の方へ向かうと鳥居が見えます。

 

境内の展望台からは、江の島を一望することができます。この展望台の左側には、1831年(天保13年)頃には番所が置かれ、異国船渡来の通報拠点としての役割を担っていたとも言われています。

 

文治年間(1185年~1189年)の源平合戦の際、源頼朝が伊豆に流されていた頃から仕えていた佐々木盛綱が、江の島弁財天参詣の途中に小動山に登り、その景色の美しさに感動して、日頃から信仰していた父祖の領国であった近江国の八王子宮を勧請したものとされています。江戸時代までは三神社や八王子社と称されていました。1333年(元弘3年)5月には、新田義貞が鎌倉攻めの戦勝を祈願したと伝えられており、新田義貞は建武年間(1334年~1338年)に社を再興しています。江戸中期には、小田原藩主、大久保忠真が扁額を奉納しています。

1868年(明治元年)、神仏分離に伴い、地名から小動神社と改称しました。社前の浄泉寺は、元は小動神社の別当寺院で、神仏分離以降も1917年(大正6年)7月まで、管理が行われていました。

1909年(明治42年)、腰越村内にあった諏訪社が小動神社に移された際に、建御名方神が合祀されました。

 

地元の漁師から寄進された狛犬は、赤い頬かむりをしています。

 

 

2017年(平成29年)4月19日拝受

 

小動神社(こゆるぎじんじゃ)

御祭神:建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

      建御名方神(たけみなかたのかみ)

      日本武尊命(やまとたけるのみこと)

御利益:活力、創造力、商売繁盛など

近隣の駅:腰塚駅(江ノ島電鉄)徒歩5分