早稲田にある法輪寺で3枚の納経をすると頂ける"納経御朱印"。2019年(平成31年)4月に1回目の納経御朱印をいただき、2020年(令和2年)10月に10回目の納経御朱印をいただくことができました。今回はその3回目です。

 

納経3回目は七面天女(しちめんてんにょ)は、七面大明神(しちめんだいみょうじん)とも称され、日蓮宗系において法華経を守護するとされる女神です。

 

当初は、日蓮宗の総本山、身延山久遠寺の守護神として信仰されていました。日蓮宗の広まりとともに、法華経を守護する神として各地の日蓮宗寺院で祀られるようになりました。

 

日蓮は法話に度々姿を見せていた若く美しい女性に声をかけたところ、緋色の鮮やかな紅龍に姿を変え、「自分は七面山に住む七面大明神で、身延山の裏鬼門をおさえて身延一帯を守っている。末法の時代に、法華経を修め広める者たちを末代まで守護し、その苦しみを除き心の安らぎと満足を与える。」と話し、七面山山頂へ向かって飛び立ちました。日蓮は、七面山に登り七面大明神を祀ろうと決意しますが、その願いが叶わないうちに没します。

 

日蓮入滅後16年目、弟子の中でも師孝第一と言われた日朗は南部公(出家し日円となる)らと道なき山だった七面山を尾根伝いに登ります。大きな石があり、その前で休息したところ、石の上に七面大明神が姿を現して日朗一行を迎えました。 日朗は、この石を影嚮石(ようごうせき)と名付け、その前に祠を結んで七面大明神を祀りし、"影嚮宮(ようごうのみや)"と名付けました。これが七面山奥之院の開創で、1297年(永仁5年)9月19日のことでした。その後、社殿は何回かにわたって改築され、七面山奥之院となりました。

 

七面天女の本地は吉祥天と弁財天とされています。そして、金光明経(4世紀頃に成立したと考えられている大乗経典に属する仏典。日本においては法華経、仁王経とともに護国三部経のひとつとされる。)によれば、吉祥天の実父は八大竜王の一柱である徳叉迦竜王、実母は鬼子母神、実兄(もしくは夫)は毘沙門天です。

 

 

2019年(平成31年)4月27日拝受


萬年山(まんねんさん) 法輪寺(ほうりんじ)
宗旨:日蓮宗

本尊:三宝祖師
所在地:東京都新宿区西早稲田1丁目1-15

アクセス:早稲田駅(東京メトロ)徒歩3分

 

 

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