白金台駅が最寄駅です。目黒通りに面したところに入口があります。

 

1670年(寛文10年)の創建。開山は日本黄檗宗2代の木庵性瑫です。木庵は日本黄檗主の祖、隠元隆琦の招きで1655年(明暦元年)に中国、明から来日し、江戸入りしました。開基は摂津麻田藩(現在の大阪府豊中市)の2代藩主、青木重兼です。重兼は黄檗宗に深く帰依し、晩年には家督を譲って出家しています。江戸時代には江戸の黄檗宗の中心寺院として"一山之役寺"と呼ばれていました。

 

山門、天王殿、大雄宝殿、禅堂等を備えた巨刹でしたが、創建時の伽藍は、1726年(享保11年)と1745年(延享2年)の2度の火災で焼失します。現大雄宝殿は高輪下馬将軍として名高い薩摩藩主、島津重豪により1757年(宝暦7年)に再建され、扁額が寄贈されました。以降、文化年間(1804年~1818年)までに伽藍が再整備されました。

大雄宝殿および通用門1棟は1984年(昭和59年)、東京都指定有形文化財に指定され、1992年(平成4年)に国の重要文化財に指定されました。

現在は寺の北側の目黒通り側が境内入口になっていますが、元々はこちらは裏門で、寺の東側が正式の入口でした。目黒通り側にあった高麗門形式の旧通用門(重要文化財の附指定)は、明治時代に東側に移築されています。

創建350年の記念事業として、庫裏の老朽化による建替え工事を行っています。2017年(平成29年)1月に着工され、2018年(平成30年)11月に完成しています。新しい庫裏は隈研吾の設計によるもので、由緒正しい雰囲気を漂わせるお堂とのバランスが考えられながらも、なかなかモダンな建物となっています。

 

江戸最初山手七福神の布袋尊が祀られています。

 

御本尊御朱印

2017年(平成29年)1月4日拝受

布袋尊御朱印

2018年(平成30年)1月2日拝受


紫雲山(しうんざん) 瑞聖寺(ずいしょうじ)
宗旨:黄檗宗系単立

本尊:釈迦如来
所在地:東京都港区白金台3-2-19

アクセス:白金台駅(都営地下鉄、東京メトロ)徒歩4分

拝観時間:9:00~16:30

 

 

公式サイト

http://www.zuisho-ji.or.jp/