西国三十三箇所第23番札所。

 

本数は少ない(それでも、土日は増発されているようです)ですが、一応、公共交通機関でアクセスできるお寺です。少々、健脚向けのコースにはなっていしまいますが、紅葉の時期などは、色づいた樹々を眺めながら、ゆっくり歩くのも悪くないかもしれません。

勝運の寺とも言われ、多くのだるまが奉納されています。奉納場所も設けられているのですが、境内の至る所にだるまを目にすることになります。

第六代座主、行巡上人が清和天皇の病を平癒したことから「王に勝った寺」の意味で「勝王寺」の寺名を賜り、その後、王を尾の字に控え、現在の呼び名となったとのこと。

 

山門には、仁王像が安置されていますが、門を潜って振り返ると狛犬の姿を目にすることになります。山門の表に仁王門、裏側に狛犬というスタイルは、神仏混合の名残り。境内には、三宝荒神社もあります。明治期の廃仏毀釈で、こうした形式はかなり消し去られてしまったようですが、元々は、仏教と神道は共存していたのです。(こうした状況を考えれば、御朱印帳をお寺用と神社用で分けるというのもあまり意味のあることではないような...。)

 

最近は、紅葉の時期はライトアップもされ、夜の幻想的な風景を楽しむこともできるようです。


1988年(昭和63年)8月21日拝受


応頂山(おうちょうさん) 勝尾寺(かつおうじ/かつおじ/かちおじ)
宗旨:真言宗
本尊:十一面千手観世音菩薩
所在地:大阪府箕面市勝尾寺
アクセス:千里中央駅(地下鉄御堂筋線)「北摂霊園行」(阪急バス)「勝尾寺山門前」バス停下車

公式サイト

http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/index.html